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12月15日(金) 旧暦11月3日
タイトな黒革のパンツがいい感じに伸びて、するりと装着(?)できるようになっていたのが、今朝、はこうとしてあれれっって思った。 ヤバイ!! ジッパーがあがりにくくなっている! う~む。 ここんとこ夜遅い夕食のせいか。。。 やはり節制しないといかんな。。。。。 ![]() 新刊紹介をしたい。 四六判ペーパーバックスタイル帯あり 328頁 本詩集は、シンガーソングライターとして出発したロック詩人築秋雄(ちく・あきお)さんの始めての詩集であり、その長いシンガーソング活動の集大成としての詩集である。築秋雄さんは、1966年12月20日生まれ。奄美大島出身。中学の時にビートルズに影響を受け作曲を始める。18歳で上京。その後約10年間引き籠もる。28の頃、アコースティックギターを手に路上に出て歌い始める。2000年に東京吉祥寺のライブハウス曼荼羅(まんだら)らのオーディションに受かり定期的にオリジナルライブを開始、現在に至る。 略歴にはこのあとたくさんのCDの作品などが紹介されているが、本書の冒頭にある「はじめに」をまず紹介したい。 自分は奄美大島の名な瀬ぜと言うところで生まれたシンガーソングライターです。 十四歳の頃に詩らしきものを書き始め、十八で上京、二十八の頃、路上に出て歌い始めてから四半世紀以上の月日が経ちました。これはそんな自分が今までに書き、歌ってきた歌詞を中心に、初めて一つの詩集としてまとめてみたものです。だけど集大成的な歌うた本ほんと言うわけではありません。未発表の自由詩などもかなり加え、一つの魂の漂流記として新たに配列し直してもいるからです。それは詩としてもこれは響くものなのか改めて挑んでみたく思ったからです。リングに立たなければKOすらされません。打ちのめされた果てに残るものこそが自分にとっての詩であるとするならば、恐れずリングに向かうのみ。迷わずリングに向かうのみ。 突進だ、たゞ突進だ! そしたら個性も露はれよう。 (中原中也) 帯には「故郷、奄美群島日本復帰70周年を記念して 支えてくれた全ての人達に感謝を込めて――。シンガーソングライターとして発表したオリジナルアルバム、ミニアルバムの自作詞、その他CD未収録の朗読詩などを含めた全82篇の集大成」とある。 本詩集の担当は、文己さん。 まず文己さんの好きな詩を紹介したい。 インディペンデンス・デイ 卒業までの半年で永遠をつくろう さぁ、今が過ぎてしまわないうちに 国を建てようよ 僕らの手で pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la 激しい嵐の中でも固く抱き合え そぉ、怖いものなんかないんだと 初めて気付いた 君と僕 pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la 今日はインディペンデンス・デイ 君のインディペンデンス・デイ 今日はインディペンデンス、インディペンデンス・デイ oh-oh oh-oh oh〜 僕らで創った国旗を縫い付けておこう そぉ、きっと誰かが見つけ 歴史の書に記しるされる こともあるさ pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la pa pa-ru ru-la pa pa pa-ru ru-la pa pa-ru ru-la ru-la 歌詞でもあるので、実際の歌を聴いてみたいところである。 文己さんがとくに好きなフレーズは、 卒業までの半年で永遠をつくろう さぁ、今が過ぎてしまわないうちに 国を建てようよ 僕らの手で の箇所であるという。 膨大といってもよい作品量なので、どれを紹介したらいいのか難しいところであるが、短くてちょっと社会風刺的なこんな作品もある。 カルチャー・ブギ 立ち止まって 背伸びをして しゃがみ込めば 芸術家 二歩進んで 三歩下がって 右を向けば 小説家 君も明日(あした)から文化人さ 君も明日から マスコミの波を乗りこなすサーファー へばりついて 左を見て 丸吞みすれば 評論家 かじりついて 消化せずに 吐き出すなら 宗教家 君も明日(あした)から文化人さ 君も明日から 偶像のソフトを操るユーザー 振り返って 何も見ずに 駆け出すなら 教育者 凧たこを揚あ げて 風も見ずに 糸を切れば 哲学者 君も明日(あした)から文化人さ 君も明日から 金のラッパを吹き鳴らすプレイヤー 帯のこの色は、築秋雄さんの特別なこだわりがあった。 深い紺の色である。 これは奄美大島の藍染めの色であり、かすかなグラデーションになっている。 この詩集を編集するにあたって、このブログにも前に触れたことがあったけれど、担当の文己さんはYouTubeで築さんのライブの模様をいろいろと見ているうちにその歌が頭から離れなくなってしまった。 いくつかあるのだが、たとえば「立ち上がれ!」や「やってみろよ!」など。 わたしも聴いた。 校正スタッフさんも聴いて、けっこうはまったって言っていたかも。。。 築さんのロック魂がガンガン伝わってくるのである。 →https://www.youtube.com/watch?v=xoIyfeBF40A 「立ち上がれ!」 ということで、「やってみろよ!」のなかから、文己さんの好きなフレーズを。 もしかしたら上手くゆくかもしれないじゃないか 惨めな思いをしてもそれはそれでいいだろ だけど一つだけ手に入れたものがあるよね 前が見えるだろ 前が見えるだろ よかったじゃないか 最高じゃないか そして、「ダイナマイト!」の歌詞からも文己さんおすすめのものを。 「ダイナマイト!」 その燃える心を さぁ、 ダイナマイト! 投げつけるんだ ダイナマイト! 振り返らずに ダイナマイト! 君が持っている力は 闇を照らすダイナマイト! このスタイルでフランスやドイツへの欧州ツアーを実現。(これYouTubeで拝見) 今日までロック詩人として走り続けてこられたのだ築秋雄さんである。 この初詩集『漂流詩人の唄』は自分がシンガーソングライターとして活動を始めてから発表した四枚のオリジナルアルバムと一枚のミニアルバム中に収められた自作詞全てに、CD未収録、未発表、演奏を前提としない朗読詩や自由詩などを含めた全八十二篇を、十二章からなる一つの「詩集」としてまとめてみたものです。(内二篇「序にかえて」は詩と言うより自分を奮い立たせるために古いノートの冒頭にいつか書きなぐっていた檄文で、「あとがきにかえて」は書いている内に詩になってしまった書き下ろしです。)(略) 二〇二〇年より本格化した新型コロナウイルスのパンデミックにより音楽活動の休止を余儀なくせられ、初めて今までの活動を顧みる時間を得、詩一つの区切りとして集大成的な歌詞集の出版を思い立ったのがそもそもの始まりでした。そしてその構想が未発表の自由詩なども含めたオリジナルな作品集へと膨らんでいき、最終的にこのような自分の中では最もプライベート色が強いものになりました。しかし、この二〇二三年、つまり故郷、奄美群島日本復帰七十周年と言う節目の年だからこそ、この私的な作品集を上梓したくも思ったのです。それは本土復帰運動に学生代表で尽力した自分の父、愛三(あいぞう)への感謝と敬意を示したく思ったからです。故郷の日本復帰と言う大きなことのために闘った父と、自分と言うちっぽけな存在をなんとかするためにあがき続けた自分とはとうてい比べるまでもありませんが、今回のパンデミックに加え二〇二二年に勃発したロシアによるウクライナ侵攻以降、初めて戦争と言うものを身近に感じ、それまでの価値観が少なからず揺らいだ自分の内面に改めて一つの大きな勇気と励ましを与えてくれた若き日の父の情熱に、私的なものでも小さな足跡をここで一度まとめ自分なりのレスポンスとして捧げてみたく思ったからです。それはもちろん他でもないこの自分が次のステップに進んでいくためにも必要なことであったと信じるが故に。 「後記」より抜粋した。 本詩集を上梓しようと思った経緯が記されている。 いずれにしましても、この裸の言葉たちを集めた小さな本を手に取って下さった方の心に、もし一篇でも、一フレーズでも響くものがあったとしたのなら、それは自分にとってこの上ない無上の喜びです。(後記より) 出来上がった詩集を手にされた築秋雄さんより、感激のメールをいただいた。 その一部を紹介したい。 ふらんす堂さまに今回作っていただけました御本の評判はもう大変に良く、いらして下さった方、全員が購入して下さいました??? 本当に素晴らしい御本を作っていただけ心より心より感謝いたします…!(;_;) 築さんは、吉祥寺にあるライブハウス「曼荼羅」で毎月ライブをされている。(ここは歌人の福島泰樹さんも毎月ライブ活動をされているところである) 出来上がった詩集を持って行ったところ完売になったというご報告をいただいたのだ。 そして、12月18日(月)にはこの詩集『漂流詩心の唄』の「出版記念ライブ」が予定されている。 興味のある方は是非に。 ふらんす堂からは文己さんが行くことになっており、いまから楽しみにしている。 今回の演奏曲目は全て『詩集 漂流詩人の唄』の中からのものになりますのでどうか何卒ご期待下さい…!! それから、先日、ライブにはなかなか来れないけど詩集は欲しいと言う方がいらして、もう予約完了して到着が楽しみです!と言うメールをいただいたのですが、ふらんす堂さまのオンライン販売を自力で上手く見つけてくれたのかな…と思いちょっと検索してみてビックリいたしました! なんとアマゾンとかTSUTAYAとかHMVとかでも幅広く入手出来るようにして下ってたのですね…!! ありがとうございました!! 感動です! 地方の方にもこれはどんどん宣伝出来ます!! 大変有難いです! これは自分の手売りだけではなく ふらんす堂さまの在庫分もしっかりと売り切りますよう心して頑張ります! そして、 今回の出版についての記事を拙ブログの方でもあげているのですが、yamaokaさまのブログ記事を2つリンクさせていただいてます!おかげさまですっきりまとまりました! ありがとうございました! →http://blog.ulysses-records.com/?eid=830651#gsc.tab=0 築秋雄さま こちらこそ良き詩集を刊行させていただきました。 ご縁をいただいたことも不思議な思いがしております。 「出版記念ライブ」もご盛況でありますよう。 詩集がたくさん、売れますように。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() わたしの好きな詩を一篇。 きこえるかい? 地下鉄 蹉跌(さてつ) 途轍(とてつ)もない そう、コミュニケーション バケツ 金欠(きんけつ) 負けず嫌いなカルキュレーション 自由 浮遊(ふゆう) キュー自在(じざい)なビルゼン・マリア 記憶 左翼 欲深(よくぶか)なお前よ きこえるかい? 突然 起源 ご機嫌になるサーキュレーション 危険 人権 保険野郎のレボリューション トマト 鳩 カマトト味あじのマグダレーナ 白く 脆(もろ)く 挑発的なあんた きこえるかい? カルト バルト 触(さわ)ると危険なプリテンション クッパ ブッダ すったもんだの反メディテーション 解脱(げだつ) 顛末(てんまつ) 目立つだけのジャンヌ・ダルク 鈍く 広く ろくでなしなあんた きこえるかい? 太古 サイコ 迷子(まいご)の果てのトランスレーション 道理 憎離(ぞうり) 狂気の糧(かて)のシビライゼーション イズム 水(みず) 傷だらけの聖ポカホンタス 黒く のろく ロートレックな君よ きこえるかい?
by fragie777
| 2023-12-15 19:47
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