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11月24日(金) 旧暦10月12日
冬木の芽。 白木蓮の芽である。 11月のいますで春に咲くためのいとなみを開始しているのだ。 さわるとやわらかく冷たかった。 昨日の毎日新聞の坪内稔典さんの「季語刻々」は、舘野豊句集『時の影』より。 木から木へ栗鼠跳ぶ落葉日和かな 舘野 豊 「『落葉日和』とは落葉がとってもきれいで豊かさを感じ注せる天気」。栗鼠は、「餌の木の実を採っているというよりも、落葉日和の快さを遊んでいるのだ」と坪内さん。あたたかな日ざしの感触が読者にも伝わってきそうである。「落葉日和」、良き言葉である。 今日の讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、本井英句集『守る』より。 風邪引きて二重瞼がちよと嬉し 本井 英 「江戸時代の浮世絵の美女たちは一重瞼の切れ長だが、なぜか二重瞼になりたい人は多い」と長谷川さん。う~む、確かに。。思うに、一重瞼の切れ長って、わたしは最高だと思うのだけど、これはメスでもいれない限り修正は難しい。しかし、一重から二重は案外いろんな手段がある。だからそちらの方向を目指すのではないか。一重で切れ長でないyamaokaには、この一句よくわかるのである。ただ、寄る年波で、わたしもすでに一重から二重になりつつある。 昨日は、hall 60 ホールソワサントにおいて14時45分より詩人髙柳誠さんとギタリスト佐藤雅也さんによる「詩と音楽」のイベントがあった。 今年の4月にふらんす堂より刊行した髙柳誠詩集『輾転反側する鱏たちへの挽歌のために』 の担当者である文己さんが、お手伝いに行く。 会場で本も売られる予定。 「とても良い会でした」と文己さん。 その文己さんによるレポートを以下に紹介したい。 第一部は詩の朗読がメインで、高柳先生の詩集「鉱石譜」「夢々忘るる勿れ」から朗読、バックミュージックとして佐藤さんがクラシックギターを演奏されました。 佐藤さんは先生の詩作品にインスピレーションを受け、これまで何曲も作曲されていて、今回も楽曲を演奏してくださいました。佐藤さんは先生の詩のよき理解者で、朗読された言葉のイメージをよりかきたてるような音楽が素敵なコラボでした。 第二部は佐藤さんのギター演奏。クラシックギターというものをちゃんと聞いたことがなかったのですが、バッハから始まり、アルハンブラの思い出など知っている曲もあって、最後はオリジナル曲を演奏されて、大盛況の会でした。 佐藤雅也さんのYouTube 高柳先生のサイン本もあと10冊ほど残っています! お客さまがおふたりいらっしゃった。 阪西敦子さんと佐藤文香さん。 阪西敦子さん、とうとう句集を上梓されます! ということで句稿をいただくことになったのである。 なかなかまとめられない阪西さんに代わって、佐藤文香さんがパソコンに句を打ち込まれたりして、すばらしいアシストをされたのだった。 小さい頃から「ホトトギス」に投句をされていた阪西さんである。 句もそれはたくさんあって、その整理をするだけでもそれはもう大変である。 佐藤文香さん曰く「打ち込んでいておもったのは、俳句の量はたくさんあるのですが、どの句もおもしろく、捨てがたいということ。だから阪西さんの場合は、精選して句をしぼる方向ではなく、できるだけたくさんの句をいれる句集にした方がいいと思います」ということ。 ご当人の阪西さんは、ただ、ニコニコして頷いている。 故に、その意見に反対であろうはずはなく、文香さんの判断にとても信頼を置いている様子である。 「そうですね、では、できるだけ句をいれて読み応えのあるものにしましょう」ということになった。 担当はPさん。 打ち合わせをしながら、どきどき明るい笑い声が仕事をしているわたしのところまで響いてくる。 楽しい句集づくりになりそうである。 句集名はもう何年も前に阪西敦子さんがご来社くださったときに決まっていた。 「金魚」 そう、わたしたちはずっとその「金魚」を待っていたのである。 とても仲良しの阪西敦子さん(左)と佐藤文香さん この打ち合わせのあと、おふたりで銀座でおこなわれている「似顔絵展」に行かれるということ。 阪西さんのお母さまは、似顔絵作家でもいらっしゃって、お仲間と「似顔絵展」を開催中なのである。 お名前は阪西明子さん。 句集「金魚」に素敵な装画を描いてくださっている。 お母さまも、句集の刊行を待ち望んでおられるお一人である。 句集「金魚」はきっと多くの人が待ち望んでいたことでしょう。 いよいよ、出ますよ。。。
by fragie777
| 2023-11-24 18:42
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