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9月7日(木) 旧暦7月23日
今朝はぐっと涼しい。 歩くことに。 歩いていても風がひんやりとして気持いい。 今日は早めに家をでて、バス通りはやめて住宅街を抜けることにしたのだった。 以前は野良猫にたくさん遭ったが、ここ数年野良猫の数はめっきり減って、出会うことが稀になった。 やや、さびしい。 繍線菊やあの世へ詫びにゆくつもり 古舘曹人 繍線菊は夏の季語。 繍線菊というとこの古舘曹人の句がまっさきに思い起こされる。 亡き妻を詠んだ一句だ。 目下「古舘曹人の百句」も進行中である。 執筆者は、丹羽真一さん。曹人の師系にあたる俳人である。 百句鑑賞をすでにいただいており、それはゲラとして整っている。 一昨日、その初校ゲラがもどされ、曹人論もいただいた。 あるキイワードによって古舘曹人を読み解いていく。 古舘曹人はあまり読まれなくなっているが、個人的には、好きな俳人である。 晩年に俳句をつくることを断念したが、俳句に対して厳しい姿勢でのぞみ多作多捨を徹底した俳人だった。 (晩年お目にかかる機会を何度かもったが、その時はすでに俳句をつくることを辞めておられたのだった) もっと読まれていい俳人であると思っている。 追悼の句もいい句がたくさんあるということを最近知った。 屍(なきがら)の衾を膝のあたりまで 古舘曹人 師・山口青邨の臨終のときの一句。「逝去に際しては青邨の枕頭で慟哭したそうだ」とある。 「古舘曹人の百句」がシリーズに加わることによって、このシリーズの幅がさらにひろがるのがうれしい。 台風が接近しているようだ。 東京は、明日の午後から雨風がひどくなるらしい。 すこし緊張している。 新聞を跨いでとほる野分かな 古舘曹人 たくさんの椋鳥が朝の草原で餌をついばんでいた。
by fragie777
| 2023-09-07 18:39
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