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7月16日(日) 旧暦5月29日
異常な暑さである。 午後より仕事をしたのだが、仕事場に行くまでの暑さときたらそうはもうハンパない暑さだった。 「ふらんす堂通信177号」のゲラを校了にしなくてはならない。 というわけで、仕事場にようようたどりついてゲラを読むことに集中。 夕方の5時すぎに家に戻って、庭の木に水をやる。 このところの暑さで大分参っているようすだ。 水をやるとがぜん涼しくなる。 その後自転車をとばし丸池公園までやってくる。 夕暮の空。 電線に白鷺がいる。 白鷺は高いところが好きである。 夕風にふかれながら、あたりを睥睨していた。 新聞の記事をひとつ。 今日の朝日新聞の「風信」に、井上青軸著『つれづれ風物詩』が紹介されていた。 元新聞記者が俳誌「秋麗」に、「作句のヒントになれば」とつづった連載エッセー36編を収録。」 このブログをかいているいま、近くの中嶋神社から盆踊りの太鼓が聞こえてくる。 コロナ禍のために、数年中止となっていた盆踊り大会が、今日からはじまるようだ。 盆踊りへ向かう近隣の人たちに、仙川から帰ってくるときにすれ違った。 浴衣姿の家族連れや、中学生同士の4.5人だったり、華やかな女子の集団だったり、みな嬉しそうに中嶋神社にやってくる。 こんな小さな地元の夏祭りであっても、それなりに皆楽しみにしていたのかもしれない。 ちょっと見に行ってみようかな、って思ったが、 中嶋神社の森は、ついこの間愛猫日向子を散歩につれだして通ったところなので、まだちょっと行くのはツライ。 今日は、田中裕明・森賀まり著『癒しの一句』より、7月13日の日付のもの。 鑑賞者は森賀まりさん。 白い人影はるばる田をゆく消えぬために 金子兜太 「北陸行」と前書のある四句のうちの一。作者金子兜太は大正八年(1919)生れ。掲出句を含む句集『少年』は昭和三〇年の刊行。作者の二〇歳から三五歳の作品を収める。掲出句は集末に近い作品。季語は含まないが、他の三句より初夏の作とわかる。 「はるばる」と行って消えるのであれば、その景はただある物語の終わりである。しかしこの人影は「消えぬために」ゆく。淡い読みの期待との落差がこの句を読むこころを立ち止まらせる。この「白い人影」の人物はどんなに「はるばる田を」行っても現実に消えはしない。「谿間(たにま)の水田わずかな石垣白光たて」の句が掲出句に続く。日射しに白い人影は心象に長くとどまるだろう。(無季) 今日の翡翠。
by fragie777
| 2023-07-16 20:37
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