カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
7月15日(土) 盆 中元 旧暦5月28日
蒸し暑い一日となった。 夕方に電車をおりたとき、うしろから声をかけられた。 「あの、これ」 見るとわたしの日傘を男子生徒が差しだしている。 座席に忘れたのを見つけて追いかけてきてくれたのだ。 「まあ、ありがと!」と言ったときには、すでに男子生徒は電車に飛び乗っていた。 降りる駅じゃないのに、なんて親切な。 おかげで、「日傘を失くした!」って騒がないですんだ。 仕事場に寄り、島忠の二階でソフトクリームを食べ、買物をしてからセレクトショップをやっている友人のところに立ち寄った。 おしゃべりをはじめるやいなや、友人のYさんが、 「あなた! シャツが前後ろ反対よ! 前にタグがついてるわよ」って言う。 「あれっ」って鏡に映してみると、あら、いやだ。ほんと。 「本当に、yamaokaさんは」ってYさんは呆れ顔。 「今日一日、友人たちと一緒にいたけど、誰も気づかなかったわよ。もっとも誰も私のことなんて見てないからね」と言って笑う。 あるいは気づいたとしても、みな上品な方々である。わたしのためにそっとしておいてくれたかも。 襟ぐりがたっぷりあいた白のTシャツ。前にひっぱれば確かにタグがみえる。 どうして着たときに気づかなかったんだろう。 まっ、いいや。 ということで、わたしはTシャツの前と後ろを反対に着たまま、今日は暑い国立の谷保の里山をめぐったのだった。 水口のそばには余り苗が青々と置かれてある。 わたしはいつもながら遅刻をして一人で歩いていたのだが、途中、尺取虫をみつけた。 なかなか美しい尺取虫である。 きっかりと尺をとっている。 友人たちに追いつくと、今度はまた別なものを足もとに見ている。 一匹の蟻が、蛾の翅を運んでいるのだ。 かなりのスピードである。 まわりにたくさんの蟻がいるが、誰も近寄らない。 裏返った翅は美しい色をしていた。 わたしが見下ろすとこんな感じである。 ふっと、Tシャツが後ろ前になっていたと思うと、恥ずかしい。 古民家の裏の竹林。 いつも必ずといっていいほど、ここに立つ。 涼しい風がぬけて行く。 雑木林もまた涼しい。 これは途中にいたカラス。 暑いよー、って鳴いていた。 尺蠖の哭くがごとくに立ち上り 上野 泰
by fragie777
| 2023-07-15 19:40
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||