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7月6日(木) 旧暦5月19日
「死者の神アビヌス」 惚れ惚れするような美しいフォルムである。 (誰? 手をさしのべているのは……) わたしが「ツタンカーメン」のことをはじめて知ったのは、小学生4年のとき、友人の直子ちゃんが教えてくれた。 直子ちゃんは博学で、小学生のわたしにレオナルド・ダ・ヴィンチや宮沢賢治についても教えてくれたのだった。 直子ちゃんが目を輝かせて語ったことによると、「レオナルド・ダ・ヴィンチは天才ですごい人。」 「宮沢賢治は詩がすごい、生き方もいい」って言う。 直子ちゃんの知識はおもに本を読んで得たものだ。かなりの読書家だった。 「どっちが好きかっていうと、宮沢賢治だよ」って言っていた。 その直子ちゃんが、「kimikoちゃん、すごいものがエジプトで発見されたんだよ」と目を輝かせて一冊の本をみせてくれた。 そこには、発掘調査からはじまって、ツタンカーメンにまつわるさまざまなことが、発掘調査中につぎつぎに人が死んだことなども含めて、記されていたのだった。 わたしは、なによりも若く美しい王さま、若くして死んだ悲劇の王に心を奪われたのだった。 中学生になって、日本ではじめての「ツタンカーメン展」が上野で開かれた。 もちろん行った。 家族で行ったような気がするがそのことはもう定かではない。 王のミイラを覆っていた黄金のマスクがすばらしく印象的だった。 母だったと思うが、お土産を買った。 それが、翡翠のような色をした虫をかたどったペンダントだった。 糞をころがす古代の虫、スカラベである。 それを今も持っている。 虫といえば、わたしの家に大きな蜘蛛が入り込んだことを、このブログで書いたような気がする。 愛猫の日向子が死んでからのことだ。と思う。 かなり大きな蜘蛛で、家のお風呂場や玄関などで、朝夜となく見かけるようになった。 ちょっとグロテスクで気味がわるく、いやだなと思いなんとか追いだそうしたがうまくいかない。 殺すのはいやである。 しかし、 ときどき顔をあわすようになって、なんとなく親しみが湧いてきた。 思わぬところの壁で見つけたりすると、(あれっ、いたんだ!)なんて声をかける。 すると、スルスルとどこかへ行ってしまう。 猫が死んでしまって、生きものがいなくなってしまって、すると蜘蛛であっても生きものがいるっていうことは悪くない。 仲よくすること決めた。 名前もつけた。 「アキレス」って。 深い意味はない。 で、家にかえると「アキレス、ただいま」っていう。 出かけるときは「アキレス、行ってくるね」って。かつて猫たちに話しかけていたように。 ただ、このところ姿を見せない。 すこしさびしい。 今日はお一人、お客さまがいらっしゃった。 塙千晴(はなわ・ちはる)さん。 目下、第1句集の編集ただ中である。 担当のPさんと打ち合わせにいらしたのだ。 俳誌「知音」(行方克巳・西村和子代表)の同人である。 厳しい先生と優しい先生、お二人の指導を受けられることは幸せです。学ぶことが多くて有難いです。とおっしゃる塙千晴さんである。 塙千晴さん。 午前中にいらっしゃって、明るい爽やかな笑顔をわたしたちに残して帰られたのだった。 「仙川って、とても生活しやすそうなところですね!」と驚かれていた。
by fragie777
| 2023-07-06 18:52
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Comments(2)
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オスカー
at 2023-07-07 14:19
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こんにちは。
日向子ちゃん、お悔やみが遅くなってしまい、申し訳ありません。お知らせを読んだ時からずっと何もお世話したことがない自分がコメントしていいのかな、とへんなことを思っていました。 蜘蛛の話ですが、息子さんを亡くされた方がお盆の時期になるといつも蜘蛛が出て来るとブログに書かれていました。もう何年も経つので現れなくなってしまったようですが、そのことを思い出しました。 エジプト展の記事もありがとうございます。 ツタンカーメンのカノープスの壺を見ると、節約のために狭いお風呂に4人で入っているように見えて笑ってしまう私です。 今日も暑いですね。どうぞ御身体に気をつけて下さいませ。
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fragie777 at 2023-07-07 21:15
オスカーさま
お久しぶりです。 お悔やみをありがとうございます。 蜘蛛のお話、興味ふかく思いました。 わたしもふっと日向子かしらん、なんて思いましたが、 あまりそういうことに意味付けをしない方がいいかとも思ってもおります。 お心にかけていただき嬉しくおもっております。 お暑いですね。 ご自愛ください。 (yamaoka)
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