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5月2日(火) 八十八夜 旧暦3月13日
家のえごの花が咲き出した。 えごが咲いたことにきづくのは、落ちている花から。 足元の花をみて、ああ、咲いてるって見上げる。 家には二本のえごの木があって、(三本あったのだが、一本は枯らしてしまった) ことしは南側の日の当たらないほうのえごがたくさん咲いた。 大好きな花である。 えごは芳香をはなつ。 この季節になると家はえごの香りでつつまれる。 窓をあけるとその香りがおしよせてくる。 幸せなひととき。 こちらは北側のえごの花。 なんだかすさまじいのだけれど、よく見るとたくさん花をつけている。 山の木固有のこの野趣がすきだ。 先日、ご来社くださった高橋睦郎さんが、FAXで先日の感想を俳句でくださった。 お許しをいただいたので、俳句を紹介します。旧漢字をすべてに用いられているのだが、ここでは表記できないものはご容赦いただき、 「二八日は豊かな時間をありがとうございました。まりさんともさまざまなことがお話できて倖せでした。創作料理蒔は風通しのよいメニューにて口腹共に悦びの限りでした。武者小路実篤公園をはじめ仙川散策はたのしゅうございました」とあり、 海山の春こまやかに汁膾 創作料理蒔 武蔵野の武者の小路に春盡す 武者小路実篤公園 橘の花の三くさや香も三くさ 亡き笑みのとはに若しよ遅き日を 偲田中裕明 遊びけり永き一ト日を暮るるまで いただいた五句はすべて挨拶の俳句である。 食事処への、実篤公園への、帰り道での柑橘系をそだてていた家への、そして森賀まりさんへの、また、ともに過ごした時間への。 途中メモをおとりになるわけでもなく、ずっと楽しくお話をされていた高橋睦郎さんである。 なんと粋な心遣いであることか。。。 季語にたくして多くをかたらず簡潔にして味わいふかく、 俳句という文芸のすばらしさを改めて思う。 そして最後に 「おん禮まで。大石悦子さん、残念です。 令和癸卯四月盡日 高橋睦郎拝」 と。 このFAXをいただいてすぐに高橋睦郎さんにお電話し、大石悦子さんのことをすこしお話したのだった。
by fragie777
| 2023-05-02 18:34
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