五月の蝶となるために 悼・大石悦子さん

5月1日（月）　　旧暦3月12日

著莪の花。

悲しいお知らせをいただいた。

俳人の大石悦子さんが4月28日に亡くなられた。

ご葬儀は5月2日、家族葬で行われるとのことである。

昨年の夏ごろだったろうか、ふらんす堂のホームページで2021年に連載をしてくださった「俳句日記」を一冊にさせていただくべく校了間近の時に、お電話をいただいた。

かなり緊張した口調で、「身体のことでただならぬ状態になったので、ちょっと待って欲しい」というお電話だった。

わたしどももたいへん驚き、お大事にしてほしいむねを申しあげ、ご連絡をいただくまでなにもいたさずにお待ちすることにしたのだった。

心配をいたしながらも、ご連絡をすることはつつしみ、きっとご回復をされるだろうと祈るような気持だった。

本当に残念である。

お力のある俳人だった。

これからもまだまだいい作品をつくっていかれるとおもっていたのに。

大石悦子さま

お電話でうかがった楽しいお話を思いだしております。

いろんなお話をしてくださいました。

ご闘病の月日をどのようなお気持ちでお過ごしされていたのでしょうか。

たくさんのご縁をいただきましたこと感謝もうしあげております。

ご冥福をこころよりお祈り申し上げます。

　森を出よ五月の蝶となるために　　　　大石悦子