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4月20日(木) 穀雨 旧暦3月1日
昨日の白山吹の先にある桂の木々。 いまの季節新緑が美しい。 桂の木はそのハート型の葉のかたちでみわけがつく。 ここは大きな木ばかりだ。 すこし歩いていくと小さな白い可愛らしい花が咲いていた。 「おとこようぞめ」とある。 ガマズミ科。 可憐な花である。 昨日は、学士会館にて現代歌人協会が主催する「協会賞歌集を読み返す~いい短歌とはなんだろう? 歌人・歌集・時代」という公開講座の第1回が午後六時よりあって、スタッフのPさんが出席。 第一回は、もっか「短歌日記」の連載をしておられる吉川宏志さんの第1歌集『青蟬』を、歌人の石川美南さんが読み解くというもの。吉川さんご自身も途中から参加された。 吉川宏志さん(左)と石川美南さん。 以下はスタッフPさんのレポートです。 * * * 第一回目は講師・石川美南さんで、吉川宏志先生『青蝉』を取り上げます。 吉川宏志先生には今年ふらんす堂のホームページで短歌日記「叡電のほとり」を連載いただいているので、ご挨拶も兼ねて参加してきました。 場所は学士会館で、当日参加もOKとのことでしたが満員御礼でした。 吉川先生には最新の第9歌集となる『雪の偶然』も御寄贈いただき、『青蝉』も手に入れられたので講座をとても楽しみにしてたのです! 前半は石川さんによる『青蝉』の丁寧な読みと批評。 『青蝉』に収められている、 花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった という有名な一首が、現代では読みが変わっているというお話からスタート。 「花水木の道がちょうど良い長さだったから愛を告げられた」という読みが主流だと思うのですが、いまは「長くても短くても結局告げられなかった」という読みが登場してきてたということ。 歌集一冊を通して一首を捉えるとすると、おのずと前者の読みになりやすいのですが、一首だけを取り出してみると、なるほどと思わされる変化です。 現代の閉塞した空気が「何をしてもダメ」という思いに読みを加速させるのかも知れないと漠然と思ったりもしました。 後半はゲストに吉川宏志先生をお招きしての豪華な対談形式ですすみました。 吉川先生の「詠いやすいところばかり詠んでいると狭くなってしまう、自分の幅が狭くなっていく。自分が詠いにくいものを詠う」と仰っていたのがとても印象的でした。 このイベントは、本阿弥書店さんの「歌壇」2023年7月号に掲載されるとのことです!参加出来なかった方は、チェックしてみて下さい。 吉川ワールドをお楽しみに! * * * 詳細とこれ以降の公開講座については、こちらをアクセスしてください。 以下はちょっと余談です。 実は、Pさんは歌人・吉川宏志さんを尊敬(敬愛と書いたら恥ずかしいからやめてと言われた)しており、第1歌集『青蟬』と歌人文庫になっている『青蟬』を購入し、寄贈された『雪の偶然』も熟読し、本すべてにサインをしていただこうと張り切っていた。 ところが、恥ずかしくてサインをお願いできず、ご挨拶のみしてすごすごと帰ってきてしまった。 LINEがきたので、せめてアンケート(かなりかき込んでいた)だけでも置いてくるようにわたしが言って、やっとそれだけは出してきたらしい。 『雪の偶然』には短歌も一首選んでそれを書いていただくつもりだったのだ。 ホント、弱腰なんだから。 ![]() こういう私も結構そういうとこあるのでわかるけどさ。。。。 ちょっと笑ってしまった。。 話題になった評論集はさっそくアマゾンに注文をしていたようだ。 今日はお客さまがお見えになった。 西東京市から和里田孝子さん。 ご夫君の和里田義雄さんとご一緒に。 かつてある結社に所属して熱心に短歌をつくっておられた和里田孝子さんであるが、ある時点で短歌から遠ざかってしまった。ほかになさりたいことがいろいろと出て来たということもあったようだ。 しかし、近年になってご自身がかつて一所懸命につくった短歌のことが思い出される。 そこで一念発起されてその短歌を読み返し一冊にまとめられる決心をされたのだった。 今日は、そのことでいろいろとご相談にみえられたのだった。 そもそもふらんす堂にアクセスされたのは、すこし前にふらんす堂より句集『みづうみ』を上梓された若林杜紀子さんと友達で、寄贈された句集を御覧になってのことである。 担当の文己さんがいろいろとご本を紹介し、打ち合わせを。 和里田さんご夫妻。 お二人は高校のときの同級生なんですって。 和里田孝子さんは、この「編集日記」を御覧になっていて、先日わたしが郷里・秩父へ帰ったとき、ちょうど和里田さんも秩父へ行かれてたとのこと。 ゴルフをなさりに行かれたのだそうである。 「びっくりしました。わたしも武甲山を見ました!」と。 そうか、、秩父ってゴルフもできるんだ。 そう言えば、「いとこ会」でもゴルフのことが話題になっていたな。 わたしは少しもやらないけど。
by fragie777
| 2023-04-20 18:34
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