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3月27日(月) 旧閏暦2月6日
仕事場へいく途中の畑にいた鶫(つぐみ)である。 ここには二羽の番の鶫がいたはずで、こちらは多分雌。 いずれにしても、もう間もなく帰ってしまうだろう。 う~む、 可愛いな。。。。。 今日付けの毎日新聞の「枝折」で、小山玄紀句集『ぼうぶら』を紹介している。 「群青」同人の第1句集。〈風光る松葉全ては見えねども〉。見えないもの、あるはずのないものを感じ取り、詩に紡ぐ。 昨日のブログで「万作」の写真を掲載したのだが、それを見られた詩人の小笠原鳥類さんが、丸山薫の詩についてメールをくださった。 詩そのものは引用されていなかったけれど、鳥類さんのメールを読んで、わたしはその詩を読みたくなった。 ふらんす堂の書庫をさがしてみたところ、その詩をみつけることができた。 短い詩なので、紹介をしてみたい。知る人は知る「詩」だと思う。詩集『北国』収録されている。 白い自由画 「春」といふ題で 私は子供達に自由画を描かせる 子供達はてんでに絵具を溶くが 塗る色がなくて 途方に暮れる ただ まつ白な山の幾重りと ただ まつ白な野の起伏(おきふし)と うつすらした墨色の陰翳(かげ)の所々に 突刺したやうな 疎林の枝先だけだ 私はその一枚の空を 淡いコバルト色に彩(いろど)つてやる そして 誤つて まだ濡れてゐる枝間に ぽとり! と黄色を滲ませる 私はすぐに後悔するが 子供達は却つてよろこぶのだ 「あゝ まんさくの花が咲いた」と 子供達はよろこぶのだ 万作の花。 いつも思うのですが、丸山さんの詩はビックリするくらい、うまいですし、そのうまさが優しさ、心配りの技術であるのです。今の詩人にはあまりないことかどうか。 と小笠原鳥類さん。 その前にある「雪がつもる」という詩も紹介してしまおう。 これもいい詩だ。 詩集『北国』には、短歌が一首記されている。 雪消えし谿のなぞへに雪よりもましろき花は咲きにけるかも 雪がつもる 雪がつもる 山の上の小さな学校で けさも始業の鐘が鳴る オルガンがひびき 子供達の 本を読むこゑや 手を挙げるこゑが かん高くきこえる そして しばらく しんとする あゝ あゝ しづかだ まつたくしづかだ 木々が黙つて それを聴いてゐる 何処か谷を隔てた遠くの 山々の兎や栗鼠達が 耳を立てゝ じつと それを聴いてゐる 鳥類さんは、「たぶん、中学校の図書室ではじめて丸山さんの詩を読んだ」ということである。 今日は集中して、よく仕事をしたと思う。 宅急便を5個つくった。。。 わが家に咲いたミツバツツジ。 やっと三つほど花が咲いた。 ミツバツツジにしてはおどろくほど地味。
by fragie777
| 2023-03-27 19:01
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