カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
3月19日(日) 旧暦2月28日
夕飯を食べたら眠くなって、机に突っ伏して少し眠ってしまった。 そうだ、ブログを書かなくては。 昼間、自転車を走らせていたら、道端に辛夷が咲いていた。 辛夷にもいろいろとあるが、わたしのもっとも好きな辛夷である。 この咲きようがもっとも気に入っている。 どんなに密集して咲いていても軽さがある。 そして風通しがいい。 俳句をつくっている友人でも辛夷と白木蓮との違いがわからないって時に聞くことがあるけれど、わたしにはわかる。(ちょっと自慢モードね) だって、辛夷の花が好きだから。 白木蓮はその花がみな整然と上を向いて咲く。そして花びらが厚く、花に重さがある。端然とした趣がある。 辛夷の花は、花びらが薄くて、なによりも野趣に富んでいる。 これは違う辛夷であるが、今日は鵯がたくさん集まっていた。 真白に行手うづめて山辛夷 素十 神代植物園には、紫木蓮が咲いていた。 こちらは、品のいい華やさがある。 白木蓮とちがって、優美な色気のようなものを感じる。 見事な咲きぶりだ。 木蓮の落ちくだけあり寂光土 川端茅舎 神代植物園は大勢の人出だった。 自転車置き場から自転車がはみ出すほど。 桜も咲き始め、桃の花はまさに盛り。 連翹、日向水木、椿、見渡す限り春らんまんだった。 神代植物園を去ろうとしていたとき、空をつんざくような鳥声がした。 歩いている人をすべて立ち止まらせるようなヒステリックともいうべき、鋭い声だ。 一瞬みな立ち止まるが、すぐに歩いていく。 わたしは声のする空へ目を凝らす。が、鳥影は見えない。 立ち去るか、 すると、また、声が。 いったい何の鳥だろう? しばし、空を見据える、そんな繰り返しをしていたら、大きなカメラをかかえた男性がやってきた。 「鷹の声ですよ」って言う。 「えっ! 鷹なんですか!?」 わたしはちょっと興奮する。 なぜなら、昨年の3月末に、わたしはこの神代植物園でオオタカに出会っているのだ。 寒のもどりのめっぽう寒い日だった。 興味のある方は →「春の鷹に会う」 オオタカは獲物の鳥を平らげたあと足下を睥睨している。 そこへ通りかかった人間はわたし一人。 オオタカはわたしをじろりと見下す。 目があった。 しばらく見合っているとなぜか親しさが湧いてきた。 十分に見つめ合って、 (また、会いましょう)ってわたしは、歩き出した。 すぐに、ふり返ったら、すでに空の彼方へと飛んでいく小さな姿があった。 (ああ、あの鷹かもしれない……) 姿を現して欲しい、と願ったけれど、なぜか、カメラマンの男性が現れてから、鳴き声がしなくなってしまったのだ。 もう少しで閉園となる。 やむなく立ち去ることにしたのだった。 実はあのオオタカに出会ってから、神代植物園にくると必ず鷹のことを思っていた。 (また、会えないだろうか)って。 今日の鳴き声を聞いて確実にいることがわかった。 鷹はわたしのこと、覚えていてくれるだろうか。。
by fragie777
| 2023-03-19 22:01
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||