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3月18日(土) 彼岸入り 旧暦2月27日
小雨降る春寒の日となった。 今朝の新聞で、俳人・黒田杏子氏のご逝去を知った。 信じられない思いである。 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 今日は、半蔵門にあるホテルグランドアーク半蔵門にて、「第11回星野立子賞授賞式」が行われた。 受賞者は、第11回星野立子賞 和田華凜(句集『月華』) 第11回星野立子新人賞 鈴木総史(「雨の予感」作品50句) 千野千佳(「したがふ」作品50句) ご挨拶をされる和田華凜さん。 「祖父の比奈夫が5年間選者をしていたこともあり、立子賞はずっとあこがれでした。夜半、比奈夫、立夫があの世で喜んでいると思います。「諷詠」は今年75周年をむかえ、5月号は900号となります。この受賞をはげみに俳人として、「諷詠」主宰者として頑張っていくつもりです」 能面の月華を宿す白さかな 鈴木総史さん 「先輩である小野あらたさんを尊敬しています。大切にしていることは努力。かつて俳句から離れようとしたことがあったけれど、櫂未知子先生が手をさしのべてくれました。北海道を基盤として頑張っていきます」 ひさかたの雨を抱きたる梅の花 千野千佳さん 「堀本裕樹先生を近くでみて、俳句って素晴らしいと思いました。子育てをしながら、俳句を頑張っています」 上向いて鶯餅を食べにけり 受賞者と選考委員の方々。 左前より、星野椿、千野千佳、和田華凜、鈴木総史、宮坂静生、 後列左より、小澤實、西村和子、星野髙士、対馬康子、今井聖の各氏。 本来であれば、ここに選者であった黒田杏子氏がおられるはずであった。誰よりも、和田華凜さんの句集を高く評価されていたことが、他の選考委員の方々のお話からうかがえたのだった。 黒田杏子氏は、11年にわたってこの「星野立子賞」に心をそそぎ、情熱を以て育ててこられたのだった。 あらためてそのご尽力に敬意を表したいと思う。 一茎のあざみを挿せば野のごとし 黒田杏子
by fragie777
| 2023-03-18 21:32
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