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3月6日(月) 啓蟄 旧暦2月15日
大根二本。 国立・矢川の畑にて。 まわりはぺんペン草(花薺)と仏の座がはびこっていた。 足元も春満載である。 それに今日は啓蟄だわ。。。 いちめんの仏の座。 薺咲く道は土橋を渡りけり 平井照敏 今日は日原傳著『素十の一句』より。 ひざまづき蓬の中に摘みにけり 『初鴉』『雪片』所収 「ホトトギス」昭和二年四月号 草餅の材料となる蓬を野に出て摘む。あちこち移動して摘む必要のないほど群生しているのであろう。「ひざまづき」という描写が具体的で、蓬を摘む人の姿がよく見えてくる。「蓬を」摘むのではなく、「蓬の中に」摘むという表現からも群生の広がりが察せられる。春の野の明るさ、大気の暖かさ、摘んだ蓬の香りなど言葉として描かれていないものへも想像が広がってゆく。季語=蓬摘む(春) 先日遊んだ名栗の野にも蓬が生えていた。まことに渋い草なのでおおかた踏んでいる。「あれっ、これ蓬だ」という声があって、ちょっと慌ててて「どこ?どこ?」と足を片方ずつあげてみたり、そしてあらためてしゃがんで見入ったりする。「蓬」って確定できないときはちょっとちぎって匂いを嗅いでみる。「蓬」のよき香りが顕ったらまごうことなく「蓬」である。 すこし前に成るが。堀田季可さんが1月27日づけの「赤旗」で、「昭和20年代後半から30年代後半までの世代による句集刊行が相次いでいる」と記し、5冊の句集をとりあげている。タイトルは「海図は要らぬ」。 ふらんす堂刊行のものは、小澤實『瓦礫抄』、岸本尚毅『雲は友』、小川軽舟『無辺』の3冊。まずは紹介したい。 小澤實『瓦礫抄』(略)作者のモノに迫る姿勢と中年期の充実を伝える。〈キューピット人形燃え炎みどりや焚火の中〉〈蝿の舌に密生の毛や舐めらるる〉 岸本尚毅『雲は友』今まで以上の自在さを得て、明るさともの悲しさが共存した境地を見せる。〈胴体のやうに雲伸び日短〉〈風は歌雲は友なる墓洗ふ〉 小川軽舟『無辺』 従来の身辺的関心にとどまらず。遙かな時空すなわち無辺に思いを寄せた句が散見される。〈終りなく雪こみあげる夜空かな〉〈麗かや眠るも死ぬも眼鏡取る〉 ほかに、中原道夫『橋』俳句と詩の邂逅に挑み続けた一冊。〈手際よく枯れよ今直ぐとは言はぬ〉。恩田侑布子『はだかむし』東洋思想を背景にした、虚実の域を超える大柄な句が印象的。〈雲根のみなもといづこ夕涼み〉などをとりあげ、「思えば、恩田以外は、小川が2008年に上梓した『現代俳句の海図 昭和三十年世代俳人たちの行方』で取り上げられた作家である。爾来、彼らは、優れた仕事をし、今や俳壇の重鎮である。しかし、その間、無風化した俳壇で、彼らは俳句の進むべき方向を示し得たのだろうか。 湯舟なら海図は要らぬ春の月 中原道夫」と評している。 そろそろ冬物をクリーニングに出さなくてはならない。 目下、部屋のすみに大きな紙袋をおいてそこに出す予定のものを投げこんでいる。 今週はちょっとあれこれと用事があるので、週末に第一弾を持っていく予定。 あんまり着なかったコート類はほこりをはらって出さないつもり。 洗えるセーターはできるだけ洗ってね。 それと、洋服にかぎらず「捨てる」ということを今年の課題にしようかって思っている。 身の回りに積んでいかないこと、身辺をさっぱりとさせて風通しをよくしておきたいって、けっこう意識的に思っている。 どんだけできるか、みものだわ。 フッ、フッ。 吉祥寺の蛙たち。 いよいよあなたたちの出番ね。
by fragie777
| 2023-03-06 19:23
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