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2月24日(金) 北野梅花祭 旧暦2月6日
昨日いった神代植物園にはすでに、桜が咲いていた。 大きな桜の木であり、老木でもある。 このあたりは山桜がおおく植えられていて、どちらかというと湿っぽい暗さがあって、明るい植物園のなかでは異なる空気が支配している。幽邃の地と言ったふうな、ちょっとゾクッとするような雰囲気があり、わたしは好きな場所である。 まわりの山桜はまだ花を咲かせておらず、この一木のみがやや異界の匂いを漂わせて咲いている。 幹に小さなラベルがつるされていて(わかるかしら)、「かんざくら」とある。 枝ぶりも見事で、なかなかこの場を立ち去ることができない。 ソメイヨシノとはちがう趣がある。 ヒヨドリがずっと止まっていて動かない。 近づいてよく見ると、桜へさす2月のひかりは、3月から4月にかけてのひかりとはちがっている。 研ぎ澄まされている。 寒さのなかで見上げる桜もわるくない。 2月は28日までである。 ふらんす堂のスタッフへの給与はいつも末日〆。 銀行振込であるので、数日前に手配をしなくてはいけない。 社労士さんに出してもらった金額を記入して、急いで銀行にいったのだけれど、数分間おそくて、28日の振込ができなかった。 わたしは、LINEで「……間に合わず3月1日なります」とスタッフたちに送り、カモノハシのペリーが平謝りに謝っているスタンプをつけた。 するとすぐにスタッフたちはそれぞれみなとびきり可愛いLINEのスタンプを送ってきてくれて、こころよく許してくれた。 自分でいうのもなんだけれど、いい会社だなあって思ったのだった。 今日は午後にお客さまがおふたり見えた。 俳誌「門」主宰の鳥居真里子さんと、「門」で学んでおられる川森基次さんである。 この度、川森基次さんが、第1句集を上梓されることになった。 その打ち合わせにご来社くださったのである。 担当はPさん。 川森さんは、完璧といってよいまでのイメージ原稿をご持参くださって、いろいろと打ち合わせをされたのだった。 鳥居真理子さんは、その作品とともによく存じ上げているが、仙川にいらっしゃるのは始めて。 「おしゃれでいい街ねえ、素敵な洋服屋さんもあったり、いいわね」と。 「そうなんです、さいきんとみにお洒落な街になって、わたしが住みはじめたころはまわりは畑だらけだったんです」と40年も仙川の住人であるyamaokaは申し上げたのだった。 鳥居真里子さんはお姉さまである俳人の鈴木節子さんのあとをついでいまは「門」の主宰をしておられる。 たいへんですか? と伺うと、 「本当に大変。わたしはいち表現者でありたいと思っているのに、いろんなことをしなくてはならなくて、いい主宰じゃないのよ」とおっしゃっるが、つかさず一緒に来られた川森さんが、「ともていい主宰です」と心から信頼をされている様子である。 鳥居真里子主宰(右)と川森基次氏。 川森基次さんは、「門」と「遊牧」(塩野谷仁代表)に所属されている。 「門」に入ってより二年目であるが、思うところがあって句集の上梓を決断された。 お若い頃は歌誌「塔」で短歌をつくられていたのだが、いっさい辞めて、短歌から離れたのである。 しかし、俳句をつくるようになって、ふたたび短歌もはじめられた。 もっか俳句にウエイトをおきながらも、短歌をもつくる日々である。「塔」への投歌も再開されたという。 「いま、塔の吉川宏志さんに「短歌日記」をお願いしているんですよ。」と申し上げると、 「あの人の短歌はすばらしいんです」と言って、ご持参くださった吉川さんの著書をみせてくださったのだった。 (この著書をみたスタッフのPさんは、あの本読みたいとさっそくAmazonに注文をしていた) 鳥居真里子さんは、このあと巣鴨にある本妙寺に行かれるということ。 そこで、ボーカリストでありボイスパフォーマーの蜂谷真紀さんとの歌と俳句のコラボレーションのための打ち合わせをされるということである。 すでに本妙寺にて、何度か開催されてきたということであるが、コロナ禍によって中断されていた。 また、ふたたび再開されるということで、その打ち合わせをこれからなさるということである。 「またゆっくり仙川にいらしてください」と申し上げたのだった。
by fragie777
| 2023-02-24 18:39
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