カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
2月23日 天皇誕生日 旧暦2月4日
休みだぜーって思って起きた。 何しようかなあ、 今日は新宿にでも行って人混みのなかに紛れようかな、なんて思っていた。 洗濯物をぎょうさん干した午前中まではね。 それが、どうしたことか、 お昼をトーストとトマトジュースで簡単にすませたあと、 ああ、やっぱ、神代植物園にでも行くか、自転車漕いで、、、、ということになった。 で、あたたかくなった午後、わたしは春風を身体にうけながら自転車を飛ばしたのだった。 植物園の木々、 春らしい晴れやかさがある。 見上げる私の心もどこか開放的。 雑木林もうっすらと紅色がかっている。 芽吹きのエネルギーに充ちているようだ。 梅も見納めだ。 神代植物園の梅も次に来たときは、きっと散っているだろう。 白梅ってなんと豊かな蕊をもっているんだろう、なんて見つめる。 薄紅梅もきれいだ。 ほんのりとピンク色。 おぼこむすめみたいた。 今日の空は青かった。 百舌鳥の番(つがい)に出会った。 メスである。 なんともかわいらしいことよ。 こちらはオス。 そして、これは、 わが山毛欅の木。 神代植物園に一本しかないとわたしが思っている(きっとそんなことはない)山毛欅の木である。 春へと思う存分枝を伸ばしている。 神代植物園は人がいつもよりたくさんいたけれど、なんとしても広いので、わたしは気持ちのよい時間を過ごすことができたのだった。 その後に仕事場に行くべく仙川を目指したのであるが、ふらんす堂のドアーの前に来て気が付いた。 鍵を忘れてしまったことを。 ということで、ドアにふれたのみですごすごと引き返した次第である。 まあ、春だからいいわ。 人間、こころもゆるみそんなこともあってよ。 いや、おまえは 四季を問わずだろうって、、、 ![]() ![]() ![]() 今日は、小川軽舟著『藤田湘子の百句』より。 うすらひは深山へかへる花の如 『春祭』 昭和五十三年作。この年の「俳句」六月号から連載した「愚昧論ノート」で湘子は虚子を見直し、自らの俳句の変革を目指して一日十句の試みへ向かう。湘子の作風はその前後で大きく転換するのだが、掲句は湘子の句業の前半の頂点を成す。 「深山へかへる花」とは季節の進行とともに深山へ咲き上る桜のあり様だろうか。眼前にある薄氷の本質を突き詰めて、その奥に広がるものを見通す想像力。現代詩と競う湘子の方法論と美意識が幽𨗉の域にまで高められた名句である。
by fragie777
| 2023-02-23 20:54
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||