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2月21日(火) 旧暦2月2日
櫟林に咲いていた椿。 これは仙川沿いの櫟林。 ここの櫟林は仙人がいて、冬の間中落葉を掃きだしていたので、落葉が一枚もといってよいほどない。 白い髭をはやした小さなおじいさんである。 いつもいたのだが、最近は姿をみない。 (この写真できれいに掃かれているのがわかるでしょう) 今日の「俳句日記」の藺草慶子さんの文章を読んで驚いてしまった。掲出の一句が、題詠句会での割句(このことば始めて知った)の題「へいわ」に基づいて作った一句であるという。 すごい言葉遊びであるし、ウルトラC級の技を発揮することになる。 多作多捨で鍛えてこられた藺草慶子さんであるからこそ、きっと平然かつ嬉々として作った一句だと思った。 そして、 今日の吉川宏志さんの「短歌日記」は、坂本龍一についてのものだ。 吉川さんは、坂本龍一のファンでいらしたのだ。一度だけ、遠くからしかも安保法制反対デモのときに坂本龍一を見たという。そして「一度だけでも直接に見られたことは嬉しい」と書かれている。ファンてそういうものよね。坂本龍一はイエロー・マジック・オーケストラ(Y・M・O)で細野晴臣と先日亡くなった高橋幸広と電撃的にデビューをした。その時の記憶は鮮烈である。あのテクノカットが新しかった。わたしは特にファンというわけではないけれど。一度だけ、青山・表参道で信号待ちをしているときにすれ違ったことがある。むこうから歩いてきた坂本龍一と一瞬目があった。と勝手に思っている。もちろん、まわりに自慢をしたわ。 今日読者の方からお電話をいただいた。 伊藤敬子著『杉田久女の百句』についてである。166頁の一句「大釜の湯鳴りたのしみ蟹うどん」について、「蟹うどん」ではなく、「蟹うでん」なのではないか、というご指摘である。「茹(ゆ)でる」を地方によっては「うでる」ということもあり、わたしの出身の秩父でも母がそう言っていたように記憶する。その方は初版にも当たられたうえでのご指摘であった。鑑賞をよむと、伊藤敬子さんは、蟹を茹でたことには言及しているが、「うどん」については一言も触れていない。伊藤敬子さんは亡くなられてしまったので、確かめようがないが、初版を調べるなりしたいと思う。大きな間違いであるので、確認しておかなくてはいけないし、再版をするということになれば修正もしなくてはならない。久女研究を長い間にわたってされている俳人の坂本宮尾さんにうかがってもみたいと思う。有難いご指摘である。 今日、関西に住む俳人の方からいただいたお菓子である。 はじめて目にしたものだ。 上品な甘さのお煎餅である。 「若冲墨画(じゃくちゅうぼくが)」と銘があり、但し書きがついている。抜粋すると、 「没後二百二十年となる本年、若冲作品の蒐集で知られる細見美術館・細見良行館長の監修により、(略)若冲の絵画のように永遠に魅了しつづけるお菓子をと考え、細見コレクションの若冲水墨画作品から、とりわけ魅力的なモティーフを選びました」 いかにも京都らしいお菓子である。 若冲は、昨年刊行した河津聖恵さんの詩集『綵歌』によってぐっと身近になった。 若冲作品へのオマージュとして書かれた連作詩である。若冲作品の図版とその作品への河津さんの解説もある。 それにちなんでわたしは若冲について書かれたものも数冊読んだ。 このお菓子をいただいたとき、ただスタッフたちと食べてしまうのが惜しい気持がして、こんな風に紹介をしてみたのである。。。 あるスタッフは、「若冲って犬の絵があまり得意ではなかったんですね。」と笑いながら犬の絵のお煎餅を選んでいた。 わたしはなにも考えず、鶏に手をのばしていた。
by fragie777
| 2023-02-21 18:26
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