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2月8日(水) 針供養 旧暦1月18日
暮れてゆく曙杉。 暮れて行くしまさるすべり。 これは何の木だったろうか。 夕日にそまりながら暮れてゆく。 わたしも夕日にそまっている。 なぜか、ふっと心安らかになる。 今日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、名取光恵句集『羽のかろさ』より。 芽起こしの雨や跳ねゆく児(こ)らの傘 名取光恵 「2月は暦の上では春とはいえ寒い日が続く。冷たい雨も降る。でもその雨が「芽起こしの雨」だと思うと、なんだか心があたたかくなる」と坪内さん。「芽起こしの雨」なんて言葉、なかなかいいなあ。ってわたしも思う。さらに、「これ、季語の力だろう」と坪内さん。 こういう言葉に出会うと、季語ってすごいなってわたしも思う。 「芽起こしの雨」は正確には「木の芽起こしの雨」。「春に降る雨で、芽吹きをうながす雨」のこと。 まさに恵みの雨だ。雨もまた万物の命の胎動に深くかかわっているのだ。 お一人お客さまがいらっしゃった。 吉田哲二さん。 第1句集のご相談にみえられた。 吉田さんは、俳誌「阿吽」(塩川京子主宰)の同人である。 今年はじめての句集を上梓する予定である。 造本などですこし迷われていて、今日は、いろいろな本をご覧になっておおかたの造本を決められたのだった。 やはり、実際の本をみるといろいろと明確になることもあるようで、ご来社いだたいて良かったと思う。 担当の文己さんが対応。 今年42才になられる吉田さんは、俳誌「阿吽」では、もっとも若い俳人であるという。 「俳人協会の若手俳人の人たちと交流して、刺激を受けています」とのこと。 俳人では、高野素十がお好きとも。 俳誌「阿吽」1月号 石田波郷を師系とし、肥田埜勝美・恵子夫妻によって創刊された俳誌「阿吽」は、今年「創刊三五周年」を迎えられるという。 鳥もまた暮れてゆく。
by fragie777
| 2023-02-08 19:01
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