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12月6日(火) 旧暦11月13日
ここ数日冷え込みが厳しい。 何を血迷った(?)か、わたしは今朝、北側の庭に咲いている侘助を切って、花瓶に挿したのだった。 侘助は雨に濡れていた。 触れると冷たかった。 そんなことをしている自分を面白がりながら。。 どうだろう。。。わるくないんじゃない。。 これで何日もつのだろうか。 外は寒さが厳しいが、家中はあたたかだ。 しかし、こうして活けてみると、室内の気配がややちがう。 生気あるものがそこに静かにある、そんな感じである。 この前を歩くときだけわたしもおしとやかになりそう。。 5日付けの京都新聞の「詩歌の本棚」に、彌榮浩樹さんが、ふらんす堂刊行の句集三冊をとりあげて、評しておられる。 抜粋して紹介したい。 『日降坂』は徳永真弓の第二句集。 芽吹く木に鳴り出しさうな雨の粒 冬木の芽小さな影をもつほどに 涅槃図に足音多き日なりけり 視覚を気にしながら様々な体感が立体的に組み合わされ、清楚ながらも分厚い情景が立ち現れている。(略) 走り根の涼しく池のほとりまで 数へ日の柱より人ぞくぞくと 日常の際まで丁寧に見届ける視線が、非日常的世界とのぎりぎりの境を露呈する。 一九五二年生まれ。京都市在住。「百鳥」同人。 『夜の蒼空』は、西川栄子の第一句集。 蝉の穴眼窩深きをおもひけり 伸び伸びと薔薇にも気分あるらしく 蝶々のほかに庭には音のなく 季節の景物を契機に、湧き起こる想いを自在に溌剌と表出する。生きた人間と四季との、一度きりの貴重な邂逅。(略) 八重桜おつとりといふ褒め言葉 着なれたセーターに似し友のあり 七日粥社員食堂にて啜る 季節ごとの俳句的な情趣が実生活に引き寄せられて、〈人間味の詩〉が現成されている。意外でありつつ強く首肯できる、正直な味わい。 一九六七年愛知県生まれ。大阪府貝塚市在住。「葡萄棚」特別同人。 『ころもがへ』は、杉口麗泉の第四句集。 くろがねの土となるまで耕せり わが鼻の先映りゐる茗荷汁 手応への出でて透きたる葛湯かな 現実世界の精緻な描写に肉体感覚が混じり合い、現実を僅かにはみ出した妖しい情景が提示される。(略) 日盛りを逢瀬のごとく通院す 蝸牛透きとほるまで雨降りぬ 「通院」が「逢瀬」! 「蝸牛」が「透きとほる」! 大胆な見立てだが、馴染み深い〈場〉の設定が、句世界をリアルに生動させている。 一九四六年大坂生まれ。大阪府吹田市在住。「幡」所属。 パートさんとして働いてくれているIさんが、素敵なセーターを着ている。 「あら、Iさん、そのセーター素敵ね。」と言ってまじまじと見せて貰う。 「ああ、これですか。亡くなった母がずっとむかしに編んでくれた手編みのセーターなんです」 「道理で、なかなかこんな風に凝っているセーターは最近は見かけないもの」とわたし。 「ああ、褒めてもらって嬉しいです。母には随分セーターを編んでもらいました。この他にもまだかなりあって、それを毎年1.2回ずつ着るんです」とIさん。 よく見れば毛羽だちもしておらず、新品のようだ。聞けば三十年以上も経つという。 「今日のネタに、写真撮らせて」と言って撮った一枚。 凝っているでしょう。 こういうのって売ってないよね。 しかも手編みですって。 これを着たIさん、まるで少女のようだった。 すでに大学生の息子さんがふたりいるお母さんなんだけど。。。 そうだ、わたしも今日、取引のあるH印刷の営業マンのKさんに羨ましがられたのである。 ちょっと自慢しちゃおうかな。 それが、これ。 今日のわたしの黒いセーターにつけてきたバッジ。 SILENCE BOY! CAN YOU SAVE SAN? と記されている。 これはわかる人にはすぐにわかっちゃうものだ。 「もののけ姫」に登場する白い山犬、推定年齢三百歳の「モロの君」である。 あの美輪明宏の声があまりにも印象的だった。 サンを育て、「シシガミの森」を守る神さまだ。 SILENCE BOY! はアシタカに放った「黙れ、小僧!」という有名なセリフだ。 先日遊んだジブリパークで買ったもの。 今日はじめてセーターにつけてみた。 そうしたら、H印刷のKサンが、「わたしの方をじいっと睨んでます」と言いながら、すごく羨ましそうだった。 「ジブリパークに行ったのよ」って言ったら、「いいなあ!」と心のそこからの叫び。 実は他のスタッフからもうらやましがられた。 ふらんす堂界隈はジブリ好きが多いのである。
by fragie777
| 2022-12-06 19:35
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