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11月15日(火) 旧暦10月22日
深大寺の楓紅葉。 もうすこしたつと真っ赤になるはず。 その先は、山門通り。 たくさんのお店があって、人通りはいつも賑やか。 この日は七五三の姿がちらほらと。 池田澄子さんに執筆をお願いした「三橋敏雄の百句」の今日は季語索引をつくる作業をする。 本著には、三橋敏雄のよく知られている俳句がおおかた網羅されているが、季語チェックをして「無季」の句が多いのに驚いた。(いまさら驚くなって……)おお、この句いい句だな、って季語をさがすとない。なんと無季か、っていう具合。特に初期の作品に多い。 そうなのか。。。。ってあらためて。 すこし前に林桂さんを中心として俳誌「鬣」の人たちのご尽力により『定本三橋敏雄全句集』が刊行された。ハンディでとても読みやすい一冊である。そこには季語索引がついていなかったので、気づかなかったが、全体的には無季はどのくらいあるのだろうか。代表句とされるものに無季がおおいのか。そんなことを思いながら作業をすすめたのだった。 この百句シリーズ、おかげさまで好評であるが、百句というのは、その俳人を知るための出発なのだと改めて思った。 しかし、出発が大事だ。 「俳句四季」11月号で、二ノ宮一雄氏による「一望百里」で、岸本尚毅句集『雲は友』が紹介されている。抜粋にて紹介しておきたい。 どの句にも静かに自然に対する祈りの心が籠っている。次のような句も同様である。 沈む日のいつまでもある冬木かな 雨の音瓢に雨のあたる音 しゆるしゆると鳴き始めたり法師蝉 「俳壇」12月号では、橋本直さんが「本の庭」に甲斐由起子句集『耳澄ます』と田口茉於句集『付箋』をとりあげてくださった。 こちらも抜粋して紹介したい。 蛾を食ひし守宮の腹に蛾の模様 死者よりもわが手冷たし春暁 山蟻のこつんがつんと走り雨 星空へまだ温かき熊吊るす あとがきによればこの間に父君の介護と看取りを経験。また、師である有馬朗人を失っている。本句集の主潮流は、対象の細部に宿る美を丁寧に写しとり、一句に結晶化する営為とみるが、そこに亡くした人々への愛惜が加わり、さらにもう一つ野性の濃い自然との関わりが顔を出すのが印象に残った。 鳥雲に入る逆しまに傘干され 父は子を泣かせて戻る赤蜻蛉 梅雨の月子はさりさりと菓子を食み 星祭ひとの願ひを見て歩く あとがきによれば、この間に出産と父君との死別を経験しており、集中では家族を詠んだ句、中でも子供を詠んだものに目がとまる。ライトヴァースとまでは言わないが、日常生活とその周辺に材料を得つつ、情に流されない軽さや向日性が感じられ、都市生活の中に見出した情趣を俳句へと昇華することを志向していると感じた。 スタッフのPさんは、さっき出かけて行った。帰宅時間なので帰るのかとおもったら、「ネイルに行く」という。 「ネイル」とは、爪をきれいにしてもらうこと。指先をあづけて爪を美しくして貰う時間がゆったりとしていいのだそうである。 わたしはまだ一度もしてもらったことがない。マニキュアは苦手。美しい手も指もしてないしさ。 しかし、きれいにネイルされた指をみるのは好きである。 もとより手の美しい人は、心底羨ましい。 嗚呼、可哀想なわたしの手。。。。。 ![]() ネイル後(?)のPさんは、仕事場に戻って仕事をすると言っていた。 わたしはこのブログを書き終えたら帰るつもり。 ご苦労さま。
by fragie777
| 2022-11-15 19:08
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