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6月6日(月) 芒種 旧暦5月8日
神代水生植物園の杜若。 この日は曇り日だったが、杜若には小雨も似合うような気がする。 今日は、俳人・森田峠の忌日である。 2013年6月6日に逝去。享年89 2021年2月に『森田峠全句集』(編者・森田純一郎)を刊行。 わがためのもの奥にあり冷蔵庫 落し文端のみどりを残しけり 教へ子はよきかなビール林立す ハンカチのチョークに汚れ今日終る 読む頁がゞんぼ脚を忘れ去り ゆく水ととゞまる水や花菖蒲 夏の句よりいくつかあげてみた。 ここでは、岸本尚毅氏の栞文の一節を紹介しておきたい。 峠氏はときどき、迷惑そうに句を詠む。「昼寝より覚めし教師に一仕事」「何故にこの教室に来れば咳く」「海見えず蟹ののぼれる屋根が見ゆ」「蝕まれやすきキャベツや時鳥」「日本人痩せゐしころの籘椅子かな」「川床仲居つぶやきマッチつかぬなり」「惜むらく鷺草の咲く鉄気水」「わが知らぬわがズボンあり冬支度」「堂狭く閻魔巨体におはします」といったぐあいに。その迷惑そうな表情の向うに、温容の心がある。(略) 峠氏の句は、あるがままの物事を描く。と同時に、その「あるがまま」が、そうでなかった可能性の上に成り立っているということをも示唆する。そんなところにも、峠氏の俳句の一種逆説的なオリジナリティーがあるのではなかろうか。 昨日の朝日新聞の「風信」に、山田佳乃著『京極杞陽の百句』が紹介されていた。 著者は「円虹」主宰。副題は「虚子門但馬派の自負」で、「研ぎ澄まされた美の感性」を紹介している。 今日はかなり寒い一日となった。 なんとなく聞いていたテレビの天気予報で、「今日はレインコートを着て、長靴をはいておでかけください」って言っていたので、レインコートをはおり長靴を履いた。 (ふらんす堂の狭い玄関が長靴でひしめくだろうなあ…)って思いながら、ドアーをあけたところ、あらら、わたしだけじゃん、長靴は)ということでちょっと拍子抜けしたのだった。だが、長靴を履いて正解。たまには穿いてやらないとわが家のインテリアに終始して、長靴はその本来の働きをわすれてしまったことだろう。 以下余談。 今日はBSでやるアメリカ映画「グット・ウィル・ハンティング 旅立ち」を録画予定にセットしてきた。 1997年の上映でわたしはかつて映画館でみたものだ。 ストーリーはほとんど覚えていないのだけれど、主演のマット・ディモンが良かったのと、恋人役になる女性(いまでは役柄名も俳優名もおぼえていないのだが)が素晴らしかったのである。マット・ディモンは、けっして美形ではないのだが、どっちかというと美形にはほど遠いのであるが、賢そうなところがいいし、役者としても悪くない。なによりもこの映画でわたしが一番印象に残っているのは、その恋人役の女性の、男をふくめての世界への向きあい方とでもいうべきスタイルである。抜群にかっこいいのだ。自分に自信をもっていてひるまず、そして美しい。人間としてイッパシなのである。 (ああ、わたしの対極にいるような女子だなあ)ってほれぼれと見ていたのを覚えている。 卑屈さもなく、媚びもなく、堂々としている。ヨーロッパ映画を観ていると、時としてこういう女性に出会う。(これはアメリカ映画だけど) で、 じゃ、今日見てみようっと思ったお方、 でも、ずいぶん昔に見た映画なんで、わたしの勝手な思い込みが増幅しているっていうこともあるんで、期待はずれだったとしても、怒ってはダメよ。 適当に楽しんでくださいな。 もっちろん見なくっていいのよ。 仙川のおむすび屋さんの壁に描かれた絵。 なかなかいいのだ。 名前を聞いたのだけど、まだ若い画家らしい。
by fragie777
| 2022-06-06 18:21
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