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5月6日(金) 蛙始鳴(かわずはじめてなく) 旧暦4月6日
朝、新聞をとりに門のところに行くと、白い花が散っている。 (ああ、もうえごの花が咲いたのか) 見あげると、星形の小さな花がいくつか咲き始めていた。 えごの咲く季節は、薔薇の花も咲く季節である。 仕事場までわたしは薔薇の旅をすることにした。 家のご近所には薔薇を咲かせている家々がある。 ただ、今日は歩きではなく自転車通勤。従って歩行のときほど細やかに薔薇がみられないのが残念。 もっともっとたくさんの薔薇をみたのだけれど、なにもかも撮れるわけではない。 以前カメラを向けていたら、家の中を盗撮しているのだと間違えられたことがあって、それ以来ひとさまのお家の薔薇は気をつけて写真に撮るようにしているのだ。 撮ることを控える家もある。 写真も気をつけないと一種の暴力となりかねない。 これは薔薇の写真を撮っているときに、二階からわたしの方を見ていた猫。 最初「置物?!」って思ったのだけどそうではなかった。。 網戸越しだけど置物みたいじゃありません? 昨日行った神代植物園には大きな有名な薔薇園がある。 しかし、その薔薇を写真に撮る気どうしてもなれない。 家々ごとにその家の主が、丹精をこめて咲かせる薔薇が好きである。 薔薇剪りに朝のエプロン濡らしけり 永井龍男 薔薇挿して軽雷ひびく机かな 橋本鶏二 告げ難き悲しみ持つと知る母か薔薇切りて駅まで見送りくれぬ 大西民子 ふらんす堂の玄関のチャイムが鳴った。 なんと西村麒麟さんと堀田季可さんがすっくと立っている。 「今日はこの近くに用事があってきたのですが……、ふらんす堂があったことを思い出して」ということで、ふらんす堂に立ち寄ってくれたのだった。 「あらまあ、そうなんですね。よくいらっしゃいました。こういう時だからなかなかお目にかかれないですもんね。」とわたし。 彼らとほぼ世代をおなじくするスタッフのPさんが応対をすることに。 というか、もとより麒麟さんとは仲良しなので、すぐに楽しそうな笑い声が聞こえてきて、盛り上がっている。 堀田季可さんは、昨年上梓された詩歌集『人類の午後』(邑書林刊)で、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞されている。 西村麒麟さんは、田中裕明賞、角川俳句賞の受賞者であり、おふたりともこれからの俳壇、歌壇を担っていく人たちである。 今日は白百合女子大学にて行われる三島由紀夫についての講演を聴きに来られたということ。 せっかく遊びに来てくださったのだから、 記念写真を。 西村麒麟さん(左)と堀田季可さん。 帰られるときに、Pさんに、「お二人に今後の抱負など伺った?」って聞いたところ、 「ぜんぜーん。四方山話に終始した」ですって。 おやおやである。 だからあんなに楽しそうだったんだ。。。 まっ、それもまたいいでしょう。。 仙川に来て、ふらんす堂を思い出してくださったということ、それは嬉しいことである。 この薔薇は、神代植物園に咲いていた薔薇。 写真にとったたったひとつの薔薇である。 「ダブル・ディライト」という名の薔薇。
by fragie777
| 2022-05-06 18:33
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