ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。

4月2日(土)   旧暦3月2日


新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20095144.jpg

神代植物園の松の花。
りっぱな松だった。



新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20095799.jpg

この日に出会った河原鶸。

鷹と別れてより少しあるいていくと、たくさんの河原鶸がいた。
しかし、おおかた飛んで行ってしまった。


新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20095995.jpg

この写真はちょっと暗いわね。

キュリ、キュリと綺麗な鳴き声で鳴いていた。





午後3時に仕事場に行って仕事をする。
溜まっていた俳誌や総合誌などに目を通しはじめる。





ということで、紹介したいと思う。



新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20153744.jpg

俳誌「初桜」の創刊号がとどく。

深見けん二氏が主宰をされていた「花鳥来」を継承するかたちで、弟子の山田閏子さんが編集・発行人となってこのたび創刊されたものである。
集名の「初桜」は、深見先生の代表句「人はみななにかにはげみ初桜」よりのもの。題字もまた深見先生のものである。
「「初桜」創刊にあたって」と題して深見先生が言葉を寄せられている。(口述筆記によるもの)
「これまで「花鳥来」の編集に携われて方々と創刊される「初桜」は、必ずや花鳥諷詠の新しい俳誌として発展されることを信じて疑いません」と深見先生は語られている。
深見先生を心から信頼してともに俳句をやってきたお弟子さんたちが、こうして新しい俳誌のもとで研鑽されていくことは、深見先生にとっても喜びであったことと思う。とりわけ山田閏子さんは、亡くなる直前まで先生の手足となって働かれた。深見先生の最後の句集『もみの木』も山田閏子さんのご尽力がなかったら刊行できなかったかもしれない。
「「初桜」創刊にあたって」と題し、山田閏子さんのご挨拶がある。抜粋して紹介したい。

深見けん二先生が平成三年に創刊された「花鳥来」が令和三年、百二十三号を以て終刊となり、先生は終刊号を手にすることなく旅立たれました。
俳誌「初桜」はけん二先生の代表句
 人はみななにかにはげみ初桜
から名付けました。
「初桜」では、高浜虚子、山口青邨両師の伝統を受け継ぐことはもとより、けん二先生の俳句を学ぶことも大きな目標といたします。」


山田閏子さま、そして「初桜」につどう皆さま、
俳誌「初桜」の創刊おめでとうございます。
心よりお祝いを申し上げます。179.png179.png179.png179.png179.png








新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20153253.jpg


俳誌「群青」(櫂未知子・佐藤郁良 発行人)4月号がとどく。

そこに「一詩人」と題して、塩崎帆高さんが、ふらんす堂文庫の草間時彦選選句集『池畔』の評をされている。
二段組の見開きで、収録されている句集ごとに句を選んでそれを一句ずつ、丁寧に評しておられる。
このようなかたちで、俳人・草間時彦が顕彰されることは版元としてとても嬉しい。
ここでは、最後の部分のみを抜粋して紹介したい。

このように、草間時彦は仕事に勤しむ句や飲食の句を中心とした句が多いが、それ以外にも、日常詠から写生句、詩情を纏った句など広い幅を持っている。高橋睦郎は「池畔」の栞で晩年の深刻で淡々とした句が映画監督で言えばまるで小津安二郎のようだと評しているが、私は小津よりも心情を描いているのではなかと感じる。晩年のその深刻さは、寄物陳思として飲食の句たちに託されているのではないだろうか。

 冬薔薇や賞与劣りし一詩人


ちょっと付け足しておくと、高橋睦郎氏は、「映画でいえば、黒澤明ではなく、小津安二郎。」と書かれている(この栞は一読に値する)その文脈からすると「小津」というのもうなずけるように思ったのであるが、でも、塩崎帆高さんは、「小津よりも心情を描いている」と書く。興味のあるところだ。その辺をお目にかかる機会があったら伺ってみたいと思ったのである。
いずれにしても、こうして草間時彦という、〈甚平や一誌持たねば仰がれず〉と詠んだ俳人の句集がこのように取り上げられて評されることを天上の草間時彦氏は喜んでおられるだろう。
このふらんす堂文庫の『池畔』の刊行にあたっては、すでに病院に入院された草間氏が、精選句集としてどうしてもこの文庫のかたちで残しておきたいという強いご希望があって、俳人の西嶋あさ子さんが版元と草間氏の間に入って、おおかたのことを西嶋さんに任せられて出来たものである。「あとがき」では、「もう一冊くらい句集を出したいと思い始めている」なんてお書きになっているが、もう大分いけなくなっていてて、句集ができあがったときには亡くなられてしまい、わたしはご葬儀に参列した記憶がある。だから、高橋睦郎氏の栞には、「いまは真新しい死者となった」とあるのだ。ほとんどのことは忘れてしまっているが、いま句集『池畔』を手にしながら、「胡桃噛むバッハは真面目過ぎていや」と詠んだ草間時彦氏にそのこころをもう少し伺ってみたかったと思ったりしている。




新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_20153421.jpg




余談であるが、わたしは今日はバッハの「フランス組曲」をリヒテルのピアノで聴きながら太極拳を演舞したのだった。
手足がのびやかになってとても良かった。
バッハを真面目すぎるって思ったこと、一度もないな。。。(そんなに聴いてるわけじゃないけど)









新しい俳誌とすこしむかしの精選句集。_f0071480_21294671.jpg












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by fragie777 | 2022-04-02 21:37 | Comments(0)


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