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3月6日(日) 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) 旧暦2月4日
三月の矢川をあるく。 野遊びである。 野遊びって季語だけど、良き言葉である。 犬ふぐりをひさびさにじっくりとみた。 犬ふぐりの近くには決まってぺんぺん草が生えている。 犬ふぐりの青をみていたら気持ちよくなってしまって、犬ふぐりに沿ってどんどん歩いていったら道がなくなっていた。 あれっ、ここはどこ? 急いで引き返して道をみつける。 今日も友人たちにはるかに遅れているのだ。 それでも焦ることもなく、ゆっくりと景色をたのしむ。 川で遊んでいる男の子たち。 こういう光景はいかにも春らしい。 どこに遊びに行こうかって相談している。 いいなあ……。 その傍らには、白梅が咲いていた。 一輪のみ川に落ちている。 今落ちたばかり、そんな感じだ。 しばらく歩いていって湿原への雑木林にはいる。 この入口で友人たちに会うが、みな、違う場所へ向かう途中だ。 「あらら、こんにちは。」 「あなた、いつも遅いわね」 「あはは、ごめんなさい」 あたたかな光にみちた雑木林。 ひとりでぶらぶらと、木肌をさわったりしながら行く。 川に水がすくないな。。 女の子のわすれものか、小さな髪飾り。 湿原。 水はすこしもない。 ハンの木である。 青い空をおおう雲。 大柳。 誰かが置いていったのだろうか、落椿。 わたしへの伝言のように、わたしはそれをすくいあげた。 しっとりと濡れていて手にずしりとくる。 わたしは、あとに来る人への伝言としてそれをふたたび置く。 雑木林を抜ける。 カルガモたちがまったりとしていた。 友人たちに追いついて、お昼をたべる。 わたしはカツサンドとトマトジュース。 ほぼ定番である。 帰りは友人たちとわかれてひとり、谷保にむかう。 梅林にも行きたかったし、谷保天神ではじめて見た「シロハラ」という鳥に会えるのではないかと少し期待した。 「ハケの道」を歩く。 鋭い視線を感じた。 目が合った。。。 黒猫だ。 こっちをにらみつけている。 「やあ」って声をかけたら、プイと横を向いた。 素知らぬ風情である。 「バイバイ」って言ったら、ふたたびこっちを向いてにらんだ。 野良猫に、それも黒猫に会えたのはうれしい。 相変わらず雲は空を覆っていた。 今日はいったい何歩くらいあるいたのだろうか。 いまiPhoneでしらべたら、10470歩ってある。 一万歩以上を歩いたのは久しぶりである。 野遊びのひきあげて来し顔揃ふ 石田郷子 野遊びでお菓子も貰ってしまった。
by fragie777
| 2022-03-06 20:48
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