風いまだ薄刃のごとし……

2月21日（月）　　　旧暦1月21日

歩いて出社。

今日は寒くなるって天気予報がつげていたので、ムートンのジャンパーをはおる。

しかし、首にまくのは春のスカーフしよう。

歩いていけばやがて汗ばんでくる。

イヤフォンで音楽を聴きながら。

♫

また生まれかわって僕と踊ろうよ

ふたりで寄り添って風になろうよ　♫

調子のいい曲が流れる。

春に聞くのにぴったりだ。

　

（わたし真っ赤なスニーカーを履いてるけど、よくって？…）

って、こたえておく。

先日、遊んだ国立・里山では「耕し」が始まっていた。

「春耕」である。

掘り返された土の黒々とした色が印象的だ。

かつては一面ひろい畑であったが、だんだんと新しい家が迫っている。

この残されてる土もやがて耕されていろいろなものが植えられていくだろう。

すこし歩いていくと、個人が借りている小さな畑がある。

この近辺の人たちが借りているらしい。

わたしの友人も借りているって言ってたっけ。

ここでいろんな人が思い思いの野菜をそだてている。

　風いまだ薄刃のごとし春耕す　　　　　鍵和田秞子

今日はゲラを読み、ゲラを送り、装釘を確認し、見積書をひとつ書いた。

休日にいただいたメールの返事も書く。

昼過ぎに郵便局まで行って、収入印紙と切手を購入。

途中で桜の木に小さな鳥が囀っているのを見つけた。

しかし、

残念！

カメラを置いてきてしまったのだった。

たいていはカメラを持って出かけるのに。

そういえば昨日わが家の狭庭にオナガがやって来てさかんに庭を偵察していた。

巣でもつくろうというのだろうか。

大歓迎である。

美しい実をみつけた。

うっとりと眺めていたら、「白山吹の実だよ」って教えてもらった。

つくづくと良き色である。