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12月25日(日) クリスマス 旧暦11月22日
今日の空。 昼より仕事場へ。 久しぶりに仙川沿いを歩いていくことにした。 仙川を覗けば、渡ってきた水鳥たちが暢気そうである。 オナガカモの番い。 雄の胸の白さがすぐに目にとまる。 コガモの雄。 今年はコガモの姿が少ない。 オオバンがいた。 良かった。来ないと思っていたのだが、やって来ていた。 マガモ。 マガモの雌。 雌はそうじて区別がしにくい。 だいたいカップルでいるので、雄の近くにいるのがそうだ。 ダイサギ。 近くにコサギもいた。 これは、ムクドリだ。 おお、いたいた。 セミオである。(まだかなり若い翡翠だ) 青鷺。 今日はあたたかな冬の一日である。 いつもはこの細い道を仙川に沿っていくのだが、今日は右手にある雑木林を抜けていくことにした。 これは小楢の木。 まだ紅葉がすこし残っている。 大方はもう裸木である。 たくさんの鳥が鳴きかわしていた。 野良猫もいた。 じいとこちらをみて、くるりと体勢を変えて行ってしまった。 家を出てよりおよそ一時間以上をかけて仕事場にやってきたのだった。 仕事場はわたし以外のスタッフが大掃除をしたので、整然としている。 昨日銀行に行っているまにわたしの机回りも綺麗にしてくれたのたいへんすっきりしている。 床などワックスがけをして光っていて、あやうく滑って転びそうになった。 このワックスの匂いをかぐと、ああ、一年が終わって新しい年を迎えるんだって思う。 今日の日経新聞には、紙面を大きくつかって2021年に出版された書籍について「回顧2021 私の3冊」と題してそれぞれのジャンルについて本が紹介されている。ちなみに、詩歌のみを評者とその三冊を紹介しておきたい。 俳句は神野紗希さん。①奥坂まや句集『うつろふ』(ふらんす堂) ②堀田季可句集『人類の午後』(邑書林) ③岩田中正句集『文事』(朔出版)タイトルは「生命見つめる想像力」 短歌は川野里子さん。①小島ゆかり歌集『雪麻呂』(短歌研究社) ②横山未来子歌集『とく来りませ』(砂子屋書房) ③平岡直子歌集『みじかい髪も長い髪も』(本阿弥書店) タイトルは「現代の危うさを突く」 詩は蜂飼耳さん。①吉増剛造詩集『Voix』(思潮社) ②野崎有以詩集『ソ連のおばさん』(思潮社) ③大井浩一著『大岡信 架橋する詩人』(岩波新書) タイトルは「それでも書かれる」 ここでは、「俳句」について、すこし触れておきたい。神野紗希さんは、紙面で上記の3冊のみではなく、いろいろな句集をとりあげて論じているが、深見けん二句集『もみの木』(ふらんす堂刊)についても触れている。紹介をしておきたい。 〈百歳は近くて遠し星祭る〉〈時雨るるやケアのランチはオムライス〉は今秋99歳で逝去した深見けん二『もみの木』から。長命の感慨を軽やかに定型にのせ、超高齢化社会の希望となる明るさを遺した。 (略) なかでも奥坂まや『うつろふ』は堂々と骨太の一書だ。〈炎天が炎天を押し上げてゐる〉〈天に乳(ち)を含まするごと芽吹くなり〉、躍動する季節の迫力。〈巨大画面に浮きて地球は露一顆〉地球も一粒の露と見る俯瞰。万物は移ろい滅びゆくと頷けば、全ての命がひとしく親しく輝く。 季語を介し世界と繋がる俳句は、越境の想像力を育ててきた。多様な他者と生きる時代にこそ、命を等価に扱う、ボーダーレスな俳句的想像力に期待したい。 神野紗希さんが書かれているように、まさに「多様な他者と生きる時代」へと世界は向かっているのだと思う。 今日はクリスマス。 ケーキなどを買われました? わたしは買ってないな。 街のどよめき我には遠しクリスマス 臼田亞浪 満天に不幸きらめく降誕祭 西東三鬼 聖樹点滅あとかたづけの皿の音 波多野爽波 特別なことは何もしないが、ほぼ一日中、インターFMを聴いていたのでクリスマス特集音楽をやっていた。 それが唯一のクリスマス気分かしら。 仕事をしながらもイヤホンで聴いていた。 今日はこれから家に帰ったら、スペアリブがこしらえてあるので、スープと赤ワインで夕食である。 友人たちから貰ったお菓子になどをほおばりながら、録りためておいた録画を見る予定。 犬にも会った。 野良犬に会うことはないので、犬はたいてい暢気そうだ。
by fragie777
| 2021-12-25 19:03
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