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12月15日(水) 旧暦11月12日
一瞬メタセコイアかなっておもったのだが、ちょっと違う。 落羽松(ラクウショウ)という杉科の樹木。 神代植物園の一角にある。 北アメリカ東南部からメキシコ湾岸の湿地を原産とするスギ科ヌマスギ属の落葉高木。日本に来たのは明治時代で、よく似たメタセコイアと共に公園などに植栽される。 ラクウショウという名前は、秋になると羽状の葉が枝ごと落下することにちなむ。漢字では「落羽松」だが、マツの仲間ではなくスギの仲間。 とある。 すぐ先にはメタセコイアの木々がつづく。 向かい側にある桂の木の並木。 落羽松と桂の木が出会う空。 いやあ、昨日のわが誕生日は、夜になって悪夢と化した。 家の鍵をiPhoneで作動するようにしたら、閉め出しをくってしまったのである。 真冬の夜のただ中、外にほうりだされたままわたしはどうすることもできない。 家の中では、鍋がふたつレンジにかけてある。 わたしの髪の毛は夜空に向かって総毛だった。 ああ、どうしよう。神さま! 実はこのような事態になるまえにちょっとした事件があった。 お隣の猫が脱走したかもしれないということでわたしも見つけようと外に出たりしていたのだが、猫はけっきょく家のなかでみつかった。 そのお隣の若奥さんが 「いや、じつはわたし今日誕生日なんです。だから家族でワインなど飲んで酔っ払っていたのですっかり猫が逃げたかとおもって」と言う。 「ええっ、わたしも誕生日よ、あらあ、でも歳はだいぶちがうわね」などとおしゃべりをしてそして家にはいったところ、ふたたびドアのチャイムが鳴る。わたしが顔をだすと、門のところにお隣さんがいる。 「あのう、これちょっとですけど、ともにおなじお誕生日ということで」と、スパークリングワインとおつまみを下さった。 「まあ、ありがとう!!」と心からお礼を言って受け取って、家にはいるその1秒まえ、かちゃっと音がしてドアの鍵がかかってしまったのだ。 わたしは右手にスパークリングワイン、左手におつまみの容器をもってただうろうろする許り。 警察に電話? だめよ、iPhoneは家の中。 電話をかけることもできゃしない。 家のなかは煌々と灯りがついている。 家はこのまま燃えてしまうのだろうか。。 愛猫の日向子はどうする。。。 まさに絶望的。 けっきょく、お隣さんとそのまたお隣さんをたよって助けてもらって、わたしと猫と家は救われたのだった。 話せば長い経緯となるが、要は親切なお隣さんがいることの有り難さを身にしみて感じたのである。 持つべきものはよき隣人である。 幸運なyamaokaである。 お鍋はどうなたかって? 土鍋は黒焦げとなりもはやどうにもならず、ステンレス鍋はなかの食材は焦げたものの、磨けば本どおり。 気にいっていた土鍋であったが、まあ、仕方ないわねとあきらめたのだった。 えらいこっちゃの誕生日となったのである。 讀賣新聞の今日付の長谷川櫂氏による「四季」は、大槻泰介句集『或る脳外科医の四季』より。 脳深く電極挿す手凍てにけり 大槻泰介 「この句は脳深く電極を入れて神経細胞を電気刺激しているところ」と長谷川氏。まさに脳外科医ではなくては詠めない一句である。電極で刺激して貰うことでわたしもこのマヌケ振りが直せるのならそうしてもらいたいものである。 じつは今日もわたしはあってはならない失敗をしたのである。 スタッフに迷惑をかけ、自分の迂闊さを胸をたたいて呪った。 ほんとうに、昨日と今日で10歳くらい歳をとった感である。 もうどうしようかと、食事ものどをとおらないわっておもったのだが、サンドイッチをしっかり食べミルク紅茶を飲み干した。 なにをしでかしたかって、言わない。 言うもんですか、見捨てられるかもしれないから。 この失態もけっきょくお人の善意で救われた。 さて、 今日はお客さまがおひとりあった。 俳人の山田佳乃さん。 二年以上ぶりである。 目下、「京極杞陽の百句」に取り組んでくださっている。 東京には、句会のご指導で毎月来られたらしいのだが、お会いする機会がなかった。 今日の山田佳乃さんは、女子大生のような出で立ち、カジュアルな装いに大きなリュックを背負って登場された。 髪はポニーテールである。 「ほんとうにお久しぶりです。全然お変わりない、いやむしろ若くなったみたい」って申しあげると、 「いやいや、マスクをしてますから、マスクをとると歳とったことがわかってしまう」って笑う佳乃さんである。 ひさしぶりなのでいろんなことをお話した。 しかし、昨日からのとんだ失敗談をやや興奮してお話すると、佳乃さん、笑いながら、 「落ち着きましょう。はい、深呼吸をして」と笑っておられる。 わたしより遙かに若いのに、たいしたお人である。 若々しい山田佳乃さん。 ブログを書き終えたわたしは、これからシャンパンとチョコレートを持って、お隣さんとそのお隣さんへ改めてお礼にいくつもりである。 オナガガモの雌。
by fragie777
| 2021-12-15 19:00
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