ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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秋をあるく。

10月3日(日) 水始涸(みずはじめてかる) 旧暦8月3日


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秋晴の一日となった。

ひさしぶりで矢川緑地へやってきた。


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懐かしい道をあるいて、

湿原へむかう。


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秋の気配が濃厚である。



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空を見上げれば、うろこ雲と高きところに烏瓜ひとつ。


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あっちこっちに、


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蓼の花が咲きあふれていた。



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これは桜蓼(さくらたで)。


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ひときわ美しかった。


変わりない矢川に安心しつつ、

帰りは谷保の田圃へと足をのばす。



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実りの秋である。


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女三人が影をおとす。

このなかの一人はわたし。
(みなそこそこダイエットに励んでいる)


里山の空気を思い切りすって、爽やかな一日となった。



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一匹の女郎蜘蛛にあった。

蜘蛛の巣が、アルファベットのような文字をつくっていて、奇妙だった。

秋をあるく。_f0071480_20495267.jpg


拡大してみたのだけど、わかるかしら。
ちょっとアルファベットみたいでしょう。

この女郎蜘蛛、わたしに何かをつたえようとしているのかしらん。








ちょっとご報告。
今日の朝日新聞の「短歌欄・俳句欄」のコラムに文章を寄せました。
すでに読んでくださった方々からご連絡などをいただいております。

ひと月以上前に依頼をいただき、その時は深見けん二先生もご健在でおられたので別のことを書く予定にしていたのですが、深見先生が急逝され、今日のような内容になりました。
新聞紙上で、深見けん二先生を追悼し、後藤比奈夫先生についてまた田中裕明さんについてふれることが出来たのはあらためて良かったと思っています。









秋をあるく。_f0071480_21003753.jpg

友人の肩に止まった秋蝶。







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by fragie777 | 2021-10-03 21:04 | Comments(2)
Commented by 桂川幾郎 at 2021-10-04 21:58
俳句をやっている私の友人から、朝日新聞の「うたをよむ」『俳句の神に愛されて』を読んだ感想がメールで届きました。以下のような文面でした。

昨日の「朝日俳壇」 「うたをよむ」 は「俳句の神に愛されて」というタイトルの 「ふらんす堂」社主、山岡喜美子氏の一文でした。
取り上げた三句の的確さ、一文にまとめ上げる手際に感服しました。
103歳で大往生の後藤比奈夫氏が「病院のベッドより家族に電話を介して苦しい息づかいのなか」詠んだという一句
 粽より酸素が好きで百三つ
酸素マスクをつけた森野宏氏(俳句の師匠)の晩年が思い出されます。
私にはいろいろな意味で、
ことあるごとに思い出す一句となりそうです。

私もそのメールに次のように返信しました。

やはり、「粽より酸素が好きで百三つ」(比奈夫)の句はインパクトがあります。
 ゲーテの「もっと光を!」も想起しました。
 比奈夫氏のこの句の方が、諧謔味があり、まるで幽体離脱の趣もあって、自己を冷静に見下ろしている視線を感じてしまいました。
 生と死のあわいで生まれた句では?
 秋の辞世の句なら、良寛の「裏を見せ表も見せて散るもみじ」も見事です。
 春夏秋冬新年の四句を準備しておけば良さそうですね。

ブログも拝見しています。
翡翠を見るために、仙川までお邪魔したいと思っています。



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Commented by fragie777 at 2021-10-04 23:18
桂川幾郎さま

コメントをありがとうございます。
比奈夫先生の句は、さすがとわたしも思っております。
ご友人にどうぞよろしくお伝えくださいませ。
また、桂川さまのご感想も興味ふかく拝読いたしました。

仙川、是非にいらしてください。
ご案内いたします。
桂の木もたくさんあります。

(yamaoka)


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