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9月1日(水) 防災の日 旧暦7月26日
今日から九月である。 そしてとても涼しい一日となった。 ひさしぶりに歩いて出社。 芙蓉の花。 あでやかである。 俳人の小川軽舟さんは、〈いつか欲し書斎に芙蓉見ゆる家〉と句集『朝晩』で詠まれていように、芙蓉の咲く家にすむことが願いであるということだが、こんな美しい芙蓉がさいていたらうっとりとしてしまって仕事もはかどらないのではないだろうか。なんて余計なお世話よね。妖しさもある花である。 今日の大辻隆弘さんの「短歌日記」に、「ハンク・モブレーの音色のやうな雲が浮かんで」という一節があって、ああ、いったいどんな音色なんだろうっておもった。そしてこの「ハンク・モブレーって誰?」と。わかいジャズ奏者かしらなんて思ってインターネットで調べたら、アメリカ合衆国のサックス奏者だった。1930年に生まれ1986年に死んでいる。大辻さんは、ずいぶん古いジャズ奏者をご存じなんだなあ……。どんな演奏をするのかとYouTubeで聴いてみたいとアクセスしてみた。 これで聴けるかしら。 リンクを張ってみたのだけれど、、 いま左耳のイヤフォンだけで聴きながらこのブログを書いています。 詳しくは論評はできないけど、けっこう良いわ。。。 実は大辻隆弘さん、「私昔、ジャズのサックスを吹いてました」ということ、 そして、ハンク・モブレーは渋いテナーサックス奏者であると教えてくださった。 わたしはふだんはジャズはあまり聴かないのだけれど、ジャズ狂の友人からもらったビル・エバンズとコルトレーンは聴くようになったのだが、それ以上には発展していない。 このハンク・モブレーで、わたしの知っているジャズ奏者に三人目が加わったのである。 音楽といえば、昨日の朝日新聞にザ・ローリング・ストーンズのドラマーのチャーリー・ワッツの逝去をいたむ記事が載っていた。 わたしの好きなピーター・バラカンが記事をよせていたのだけれど、やはり胸にぐっとくるものがあった。 タイトルがいい。 「僕らの黄金時代に終止符」 ローリング・ストーンズの音楽にわたしはそれほど入れ込んだことはなかったけれど、かつて知り合いのS田くんはストーンズのLP盤をもってわが家にやってきて目をかがやかせてその音を聴かせてくれた。わたしたちのこわいものしらずの青春の熱狂とともにあった音楽であり、彼らの音楽は同時代を生きつつ、つねにわたしたちの先にあった。 ピーター・バラカンは言う。 「だから、僕はこの訃報を知って、黄金時代の終わりを感じたんです。ミックがいて、キースがいて、チャーリーがいる。それはあの時代を象徴するものとして、存在意義が大きかった。チャーリーの死は、時代の終わりを意味する。あのロックの時代、僕らの時代の終わりを。寂しくて、喪失感があります。」 この「僕らの時代の終わりを」の言葉。 わたしもさびしい。。 「俳句」9月号がとどく。 木暮陶句郎句集『薫陶』の書評を、矢野玲奈さんがしておられる。一部のみ抜粋して紹介したい。 著者は伊香保焼の窯元であり、皿、壺、盃といった題材を愛情深く詠む。 年酒酌む青磁の盃にある宇宙 青磁は後周の皇帝が欲した「雨過天青雲破処」の色である。雨が過ぎて雲の切れ間に現れた空の色、この色の器を手にしたとき、世界を自らの手中におさめていることを実感しただろう。掲句ではさらに、その青から宇宙へと思いを馳せる。新年を寿ぐとき家族の永久の幸せを願うスケール感である。 おなじく9月号、西村麒麟さんによる「現代俳句時評」に、ふらんす堂刊行の書籍がとりあげられている。今年度の俳人協会賞の話題によるものだ。一部のみ抜粋したい。 野中亮介句集『つむぎうた』について、 野中氏には句集だけでなく「俳句」7月号の水原秋桜子特集での記事にも注目しました。(略)野中氏の「秋桜子作品自体が新興俳句を生んだものではない」「秋桜子はあくまで虚子山脈に連なる高峰であり」は秋桜子を考える上で、特に大切な点です。革新の作家秋桜子の一面ばかりを見ようとすると、この基本的で最も大切な本質を見失ってしまいます。まことに勝手な事を書いておくと、いつか野中氏の秋桜子論が刊行されたならぜひ拝見したい。 じつは野中亮介さんには、「水原秋櫻子の百句」をお願いしている。 来年には原稿をいただけるのではないかと思う。とても愉しみである。 『火の貌』は巻末の角谷昌子氏の跋文、作者本人によるあとがきも読みごたえがあり、作者の姿がよくみえてくる文章でした。(略)特におすすめしたのは、「ふらんす堂通信168号」の協会新人賞のエッセイ。(略)氏の故郷では平成になってからも土葬の習慣あった話から始まり、土竜を毒殺する話など実に興味深い文章です。(略) このエッセイはわたしたちの間でも面白いと話題になったものである。 ほかに安里琉太句集『式目』も新人賞受賞句集としてとりあげられている。この句集は「第11回田中裕明賞」の有力候補の一冊で、如月真菜さんの受賞句集『琵琶行』と争って健闘をした句集である。 安里氏の作品を読むと、氏が影響されたであろう俳句や敬愛している作家が次々と浮かんできます。外部から吸収することを恐れない貪欲さが、作家としての強みではないでしょうか。俳人協会賞最年少受賞作家として期待される重圧を楽しみながら、更に世界を切り開いてゆくはずです。 と、麒麟さん。 ここまで書いてきて疲れてしまった。。。 実は今日は「短歌」8月号の記事と、京都新聞の掲載記事を紹介するつもりだった。 お腹がすいて力尽きたので、明日にいたします。。。 そうだ、 今日は歩いて帰るんだ、、、 エライ、こっちゃ。 歯医者さんで、緊張しながら足をそろえてまつyamaoka. この後、30分以上口を開けっ放しだった。 いやよね、歯の治療って。
by fragie777
| 2021-09-01 19:48
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