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7月16日(金) 後の藪入り 旧暦6月7日
梅雨も明け、百日紅が咲き、いよいよ猛暑の日々がやってくる。 朝はまだぼんやりと曇っている日が多い。 朝曇壊れぬやうに生きる母 山田みづえ 午前中にて「ふらんす堂通信169号」校了にした。 小野あらたさんの連載「毎日精進」を読んでいて思わず声にだして笑ってしまう。 小さな生きものにじいっとたちどまる小野あらたさんの姿が目にうかんでくる。 今回の「コラム」は、「大切にしているもの」。 「なあに、このテーマ、誰が決めたの、書きにくいよ」って文句を言った。 「大切にしているもの」って誰にでもあるけれど、ちょっと言いたくないじゃない。 わたし、なにかなあって思い巡らすと、案外、やすやすとは書けない。 自分の実存にかかわることだし、なんてもったいをつけたりして。 それにさ、星の王子さまだって言ってるじゃない、「大事なことは目にみえないんだよ」って。 むずかしい。。 そんな思いを巡らしていたのだけれど、いざキイボードに指をのせたら思いの外スラスラと書けた。 そう、大切にしていることってけっこうたくさんあって、その一つを書けばいいんだって思ったんだ。 今回も君嶋真理子さんの生き生きとしたイラストで、わたしたちの大切なものが登場している。 スタッフ達がどんなことを大切にしているのか、そのことをとおして共に働くスタッフ達への新しい理解も生まれる。 このコラム、わたしがスタッフをさらに深く知るためにも大いに役立っているのだ。 ひそかに楽しみにしている。 句集の原稿を送っていただいた。 最近はパソコンの普及によって、メールをとおしてデータをいただくことが圧倒的に多い。 打ちこみの手間もはぶけ、たいへん便利である。 しかし、時々、手書き原稿をいただくことがある。 今日、茨城県鹿島市にお住まいの黒沢雪乃さんが送ってこられたのがそれである。 毛筆で律儀に宛名のかかれた封筒をあけ、原稿を取り出して思わず、「まあっ!」って叫んでしまった。 「ねえ、見て、見て」とスタッフを呼ぶ。 これなのだけど、素敵でしょう。 原稿用紙をふたつにきちんと折って、タイトルと名前が毛筆で書かれ、リボンで美しく結んである。 俳句に対する思い、句集をつくることへの思い、あるいは日々俳句に向き合う思い、そういうことが眺めていると伝わってくる。 恭しい気持ちで手にし、 しばしうっとりと眺める。 生原稿をいただくことが少なくなったいま、この原稿のたたずまいに感動してしまったyamaokaである。 担当は文己さん。 わたしは粗忽者であるが、文己さんは丁寧に仕事をし、著者の方々の気持ちを汲み取りながら心根がやさしい。 激することもなくいつも穏やか。 わたしはときに心の中で「文己先生」と呼ぶことがある。 だってわたしなんかよりはるかに人間ができてるんだもの。 (ナンダヨー)とか、(ヤッテラレナイゼー)とか、(モウヤバイヨー)とかのランボーな言葉は決してつかわない文己さんである。 梅雨茸
by fragie777
| 2021-07-16 18:45
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