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6月29日(火) 旧暦5月20日
梅雨ただ中の国立・谷保を通りかかったときに吊されていた玉葱。 その美しい色彩に思わずカメラを向ける。 こちらは野萱草の花。 オレンジ色がひときわ華やかだ。 梅雨の季節は、里山の風景のうすぼんやりとして沈んでいる。 美しい色に出会うと、ふっとこころが明るくなる。 って単純かなあ。。 今朝のこと、珈琲をいれようとおもって、コーヒーミルに大さじ2杯半ほどの珈琲豆をいれた。最近はAmazonからコーヒーミルを購入して、もっぱら豆を引いて珈琲を楽しんでいる。 コーヒーミルに豆をいれおわったとたん、あろうことかその豆をぜんぶお勝手の流しにぶちまけてしまった。流しはたっぷりと濡れていたので、コーヒー豆はすべて水浸しになってしまった。 あーあ、どうしようか。 いったんは捨てようかとおもったが、もったいない気持ちがうごく。で、それらをかき集めて水でさっと洗い、電子レンジであたためた。水分をとばして一応水気がなくなった豆をティッシュで丁寧に拭いて、さて、どうしようか。 ふむ。 すぐにはそれらを引く気にはなれず、お皿の豆の上にティッシュをかぶせたままにしてある。 もちろん新しい豆をひいて珈琲は飲んだ。 水浸しになったコーヒー豆って大丈夫なんだろうか。まずくならないのだろうか。 明日はそれを淹れてみるつもり。 ご報告しますね。 坪内稔典さんの6月26日づけのブログ「窓と窓」で、藤原龍一郎著『赤尾兜子の百句』が紹介されている。 坪内さんは、兜子の句より好きな句を5句挙げて、 兜子は大正14年の生まれ、昭和56年に他界した。大阪の毎日新聞社に勤めていた兜子に、20代から30代にかけてのわたしは強く影響を受けている。俳句が575の言葉の世界だ、ということ。それを抜き出した5句などで納得したのだった。 と書かれている。 坪内稔典さんも、兜子の影響をつよく受けられたのだ。そのころの俳句を志す若者におおいに影響をあたえた赤尾兜子だ。 いまこの『赤尾兜子の百句』が刊行になって、先日お目にかかった西村麒麟さんが、「とても良かった」とおっしゃってくださった。また佐藤文香さんや宮本佳世乃さんが、Twitterで書影をあげてくださったり、若い俳人に読まれていくことはとても嬉しいことだ。21世紀にふたたび赤尾兜子が読み直されることを願う。 また、おなじブログ「窓と窓」の6月28日には、渡辺誠一郎著『佐藤鬼房の百句』をとりあげてくださった。 やはり5句をあげて、 わたしの引いた句は、わたしが鬼房を熱心には読まなくなってからのもの、鬼房に即していえば彼の晩年の作だが、彼が持ち続けたロマンティシズムが「雪の精二三片」や白桃の紅色だ、という気がする。わたしは「新月や」の句が特に好き。このおかしさがもっともっと発揮されたらよかったのに、と今にして思っている。もう一度、鬼房を読み直してみたい。なお、長距離寝台列車の句は、「ブルートレーンのスパークをあびしろながす」と読む。 と書く。 わたしは「白長須鯨」の句が好きかな。ほかもいいと思う。佐藤鬼房を好きだという俳人は多い。昨日だったかしら藤本美和子さんと話をしていて、藤本美和子さんも「鬼房はいい」とうっとりしておっしゃっていた。全句集も購入し、このコロナ下の外出ままならぬ時間に読み浸ったということだ。最初は意外におもえたのけれど、とてもいい話を聞いたと思ったのだった。 俳人が心から敬愛している俳人について語るのを聞くのは、たのしい。聞いているわたしまで幸せな気持ちになる。 今日は池田澄子さんと電話ですこしおしゃべりをしたのだが、「あなた忙しいんでしょ、いいのおしゃべりして…」「ううん、すこしも」と申し上げると、やはり三橋敏雄の話になる。そうなると池田澄子さんの声は熱をおびてきて心の昂ぶりがこちらまで伝わってくるのだ。「ひとさしゆび」のとっておきのお話をしてくださった。(面白かったあ) ときどきこのブログに書くが、俳人にかぎらず歌人、詩人においてもその心の奥に(奥でなくてもいいけれど)その表現行為において敬愛してやまぬ人間がいる、ということはとても大切なことに思える。 うまく言えないが、その表現者がどのくらい遠くまでいけるか、そういう問題にかかわってくるように思えるのだ。 魅了サレテヤラレテシマウ、ってこと、 素敵なことだと思う。 昨日、自分が書いた手紙をたまたま読み直すことになった。 で、 呆れた。 なんと、 敬称をつけていないのだ。 呼び捨てである。 なんということ!!! わたしは蒼くなった。 それで、その方にFAXをすることにした。(メールはお持ちでないようなので) 「敬称がついてませんが、お許しを」という内容であるが、 なんだか、トホホホ、である。 でも、 気づいて良かった。 気づかなかったらえらい失礼なことになる。 だけど、 わたしは、たぶん、このような失態をきっともっともっとしていると思う。 よくも平然と生きてこられたもの。 そう思うと蕁麻疹がぶり返すので、 考えないことにした。 亀たちもそれがいいって言っている。
by fragie777
| 2021-06-29 18:29
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