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5月11日(火) 旧暦3月30日
水たまりで水浴びをする。 こちらは椋鳥。 いま一番活動的かもしれない。 群をなしていたり、あるいは単独行動をしたり、どこでも見かける。 この実を狙っているのだろうか。。。 嘴のオレンジ色が特徴的である。 俳人の中原道夫さんから、いまおすすめしている「銀化」の方の句集のことで担当の文己さんに電話をいただく。 あいにく文己さんは、出社途上であったので、わたしが電話口に。 ひさしぶりだったのでちょっとあれこれとおしゃべりをしたのであるが、伺うところによると中原道夫さん、なんと「古稀(こき)」になられたということ。 この4月28日がお誕生日であったということだ。 古稀って聞いて、すぐに何歳ってわかります? 七十歳である。 「ひえー! 中原さん七十歳になったの!!」 「そうだよ、七十歳だよ。女房がね、フレンチでお祝いをしてくれるっていうことになっていたのだけど、この状況でしょ、駄目になった」 「まあ、残念ね」 「うん、還暦のときもね、お祝いをしようってことで店まで決めたんだけど、それも東北の震災があってとても個人のお祝いどころじゃないよね。つぎは喜寿だけど、できるかな……」 「本当にねえ、どうなるんでしょうねえ、ところで中原さん、お元気なんでしょ」 「うん、元気、元気。10㎏やせたよ」 「ええっ!!10㎏!」(こりゃわたしの3㎏どころじゃないわ) 「どうやって痩せたの?」(痩せたい人、お聞き遊ばせ) 「よく歩くことかな」 「食事は?」 「白米はいっさい食べなくなった。で、糖尿の数値も減ったよ。パンもだめ。ライ麦系の黒いパンはいいけどね。要するに白い炭水化物はだめってこと。肉とかはよく食べるよ」 うかがえば、82㎏あった体重をおとしていまは71㎏だそうである。 「ずいぶんスレンダーになったのね。ちょっと想像つかないわ。いつも和服のふくよかな中原さんのイメージだもの」 「いまは短パンで歩いているよ」 中原道夫さんをご存知のかた、わかります。 短パンの日焼けしたスレンダーな中原道夫さん。 道ですれちがったら絶対わからないと思う。 俳人の田島健一さんが、ご自身のブログで渡辺誠一郎著『佐藤鬼房の百句』を評してくださった。 「考えてみると、自分の部屋に鬼房に関する書籍は、非常に少ない。 ときどき鬼房の一句鑑賞などの依頼をいただくたびに、手元に資料がなくて苦労する。 それについては特に理由はないのだが、こうした百句シリーズの鬼房を俯瞰した本があると助かる。」 という書きだしではじまる。 こういう風に言ってもらえると、すごくうれしい。 是非にアクセスしてみてください。 あるいは、ほかにもブログなどでご紹介いただいているのかもしれないが、いろいろな方のブログを拝見しているわけでないので、すみません、目先の仕事に追われております。 (という割には、翡翠に現を抜かしている)って、あはっ、痛いところをついてくるね ![]() オルガン25号を送っていただく。 オルガン25号(田島健一、鴇田智哉、福田若之、宮本佳世乃) 小澤實さんをまねいての座談会「座、俳句、そして」を面白く拝読。 〇うたげと孤心 という見出しの箇所を興味ふかく読んだ。つまり「座」という場において孤心をどう考えるか、ということか。小澤さんはこんな風に言う。 小澤 大岡信のいう「うたげと孤心」ですよね。そういうのが日本の詩人の心の持ち方として大事だと思います。ぼく自身は「孤心」の魂のすえ方がこれからの課題だと思いますね。最近は選句とか添削に追われすぎていて、じっくりと孤心を見つめる時間がとれていないんですね。 小澤實さん、正直だなあ。 古志5月号(大谷弘至主宰) ちょうど「オルガン」を開いたあとだっただろうか、俳誌の整理をしていてやはり送って頂いている「古志」五月号をひらく、そこに前主宰の長谷川櫂さんが「俳句自在」のところで「俳句は『座の文学』か」というタイトルで評している。こちらもたいへん興味深く拝読。一部を抜粋したい。 大岡信の『うたげと孤心』も日本文学における座としての宴の重要性を説いたものと考えられていますが、この本を最後まで読めば、『梁塵秘抄』を編集した後白河院の孤心について大半が当てられています。大岡はここで文学の宴=座を成り立たせているのは、文学者の孤心であるといっているのです。俳句を「座の文学」と割り切ると、座を成り立たせている孤心を見失うおそれがあります。俳句を単純に「座の文学」と考えないほうがいいということです。 さらに「俳句は座の文学」という考え方が、それ以後の俳句をどれほど甘やかしてきたか、いいかえれば孤心を疎かにさせてきたかを忘れてはなりません。 この休日にたまたま開いた俳誌に、「座と孤心」のことに触れてあってわたしはちょっと驚きながら読んだのだった。 詩にむきあう心として大切なことが語られている、そんな思いがしたのだった。 ふふふ、翡翠ばかりおいかけているんじゃありませんことよ。。
by fragie777
| 2021-05-11 19:25
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