ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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偏愛なればこそ。。。

4月23日(金)   旧暦3月12日



偏愛なればこそ。。。_f0071480_17283539.jpg

仙川の鳩。


偏愛なればこそ。。。_f0071480_17283756.jpg



朝起きて鏡をみる。
あーあ。
って思う。
この目の下のゆるみはじめた部分、
なんとかならないかしらって。

なんともなりはしないのである。

残念。。。。。






偏愛なればこそ。。。_f0071480_17422338.jpg新刊の渡辺誠一郎著『佐藤鬼房の百句』が出来上がってくる。
うれしい一冊である。
佐藤鬼房については、生前になんどかお目にかかっている。前々からなんらかのかたちで鬼房のものを刊行したいと思っていた。それがこの百句シリーズで実現したのだ。
著者の渡辺誠一郎さんが丁寧に情熱をかたむけて取り組んでくださったものだ。

解説の冒頭で渡辺誠一郎さんは、こう書きだす。
「鬼房の百句を編んだが、私の偏愛の百句である」と。この「偏愛」という言葉がいい。この言葉によって渡辺さんの鬼房への執着度とぞっこんぶりがわかるというものだ。つまりは誰にも文句をいわせない「わたしの鬼房の俳句」なのである。弟子によって偏愛される師ほど仕合わせな師はいないのではないか、と私は思っている。さらに言えば、ここに収められた百句は、俳人渡辺誠一郎にとってまさに血や肉となっている作品であるのだと。
何句か紹介したい。

 会ひ別れ霙の闇の跫音追ふ  『名もなき日夜』昭和二十六年

昭和十六年十二月二十八日の夕ぐれ時、中国南京城外で、鈴木六林男と初めて出会う。二人は雑誌に載った作品を通して互いに知る仲であった。六林男は、鬼房の所属する部隊が近くにいることを知り、戦線離脱をして会いに行くのだ。〈跫音追ふ〉から戦場の緊迫感が伝わる。滞在の時間はわずか二時間ほど。後に二人はこの時、特別な話を交わしたわけではなかったと語る。六林男は同じ様に〈会い別る占領都市の夜の霰〉と詠む。戦場での最も劇的で、最も鮮やかな出会いであった。二人は盟友であり、生涯のライバルとなる。

 吐瀉のたび身内をミカドアゲハ過ぐ  『鳥食』昭和五十二年

鬼房は、度々入院を繰り返した。句からは、衰弱のため吐瀉が止まらない、蒼白な作者の表情が見える。〈ミカドアゲハ〉が、身内を過ぎるさまを認める幻覚。
荘子には「胡蝶の夢」の話がある。自らが胡蝶とともに、夢幻の中で一つになる儚い物語。他方、鬼房の世界は、切迫した病身の不快感そのものを、ミカドアゲハに変換するのだ。美しくもあるが、妖しい詩情が籠る。蝶のカナ表記が、身内を一瞬のうちに過ぎる蝶を際立たせるように演出する。

 野に老いて冬満月を食ひ減らす  『半跏坐』平成元年

この句は、小熊座の塩竈句会に初めて参加した時に目にした。句稿にこの句を見つけた時には驚いた。〈野に老いて〉と公言する俳人の存在を訝しく思った。当時私は現代詩の世界に魅かれていたのだが、このような演出過多で自意識過剰な世界を初めて目にした。後に鬼房の俳句を数多く知るようになり、少しは慣れた。鬼房には、野に身を置き、冬満月すらも食い減らすように、生きることの瀬戸際でこそ、見るべきものが見えてくるとの確信があった。そう言い切るのは、鬼房自身の境遇や資質はもちろん、戦前戦後の時代がそうさせたのだろう。

巻末の「詩魂飛翔――成熟に抗して」と題した鬼房論からすこし紹介したい。

鬼房は蛇笏賞の受賞の際、自らを「翼を欠いた鳥」に喩え、「永遠の飛翔願望」を抱くと語った。「地を這うばかりの哀しい存在」であり、「土俗に愛憎を傾けすぎる」とも。それは生きることへのしたたかな強さそのものであった。痩身の中には、土俗的なエネルギーが常に湧き立っていた。そして成熟の誘いに抗するように、必死に蒼樹、あるいは修羅にならんとした。と同時に、幼くして故郷を出たという「流民」意識は強く、詩想は遥かな彼方を遠望するのが常であった。


本書の装画は「雲雀」である。それも少し狂ったように高みへと飛ぼうとしている雲雀だ。

 ひばり野に父なる額うちわられ

装画の雲雀の貌からしばし目が離せなくなる。







「俳句四季」5月号がとどく。

いくつかの記事を紹介したいのだが、今日はまず一つのみ。


偏愛なればこそ。。。_f0071480_17290283.jpg

「俳句四季」4月号



「LEGENDO 私の源流」というコーナーで、「かつらぎ」副主宰の平田冬か氏が、「森田峠」について書かれている。
俳人・森田峠との出会いにはじまって、その生い立ちから亡くなるまでを、さまざまなエピソードを交えて語っていく。たいへん面白いものであり、わたしはこの頁をコピーして最近刊行となった『森田峠全句集』に挟んでおこうと思ったのである。全句集を読み解くにあたっての貴重な資料ともなる一文である。

面白いエピソードとは、
たとえば、「峠」という名前は虚子が命名したものであるが、その命名のいきさつについて触れてあり、虚子とのやりとりが書かれている。また、阿波野青畝とのかかわり、じつは「かつらぎ」は就職を世話して貰った青畝への義理ではいったらしいことなどが書かれていて、人間関係のゆったりとした良き時代であったのだなあとこちらの気持ちまでのどかになってくる。さらに興味深いのは、開眼の一句とされる〈箱河豚の鰭は東西南北に〉は、虚子には没とされた一句であり、青畝によって選ばれたものであるという。そのへんのいきさつも興味ふかい。本章には、森田峠という俳人がうまれるまでのさまざまエピソードにみちており、まさに峠をみつづけてきた弟子ならではのものである。文の終わりには、

この度『森田峠全句集』が純一郎主宰の手により刊行された。
写生の新と深に至らんと愚直なまでに歩み続けてきた俳人・森田峠を後世に残す大きな仕事を成し遂げられた。

とある。もちろん森田純一郎主宰の決断によって全句集は成ったのであるが、この一文の執筆者である平田冬か氏をはじめとして「かつらぎ」の方々の協力があってこその刊行であることは言うまでもないことである。
結社一丸となった思いで全句集は世に生み出されたのだ。

『森田峠全句集』をお持ちの方は、この「わたしの源流 森田峠」を是非に読まれ、それを全句集と一緒に保存しておくことをおすすめしたいです。








今日はひさしぶりでお昼を食べてより出社。


先日ある俳人の方からいただいた「塩漬けの桜」をいれて炊いたごはんを食べることにした。
「なにもいれないでその桜をそのままいれて炊けばいいのよ。桜は塩漬けされているから」ということ。

で、

今日の昼飯がこれ。





偏愛なればこそ。。。_f0071480_17365354.jpg

桜のご飯に、茄子と葱の味噌汁。おかずは玉葱の薩摩揚げ、蓮根の胡麻和え、チンゲンサイのおひたし、そしてトマトジュース。

写真にとるので、箸置きをおいたり、お皿の盛りつけもちょっと綺麗にみえるようにした。
普段は、もっとザツ。(わかるでしょ)
本当は、桜ご飯と味噌汁だけすまそうと思ったのだけど、作り置きしてある2品と薩摩揚げとトマトジュースをくわえてみた。
質素だけどいっぱしの食事となったでしょ。
こうして写真に撮ってブログにのせるとなると、ちょっと見栄を張るからいいかもね。
ランチョンマットなどを引くといいのだが、わたしにはランチョンマットを引くという仕様は存在しない。
精いっぱい気取ってこの程度である。

桜ごはんはややかために炊きあげてあり美味しかった。
塩味はちょうどよい。

季節をたのしむ一品となったのである。


桜の塩漬けをくださった俳人さま、
有り難うございます。
おいしゅうございました。








偏愛なればこそ。。。_f0071480_19090241.jpg















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by fragie777 | 2021-04-23 19:19 | Comments(0)


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