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4月20日(火) 穀雨 旧暦3月9日
帰らないのだろうか。。。。 朝のオンラインミーティングで話題になったことがある。 それは、パートのIさんがガラスの器にはいった植物を示しながら、 「これを植え替えたのはyamaokaさんですか」って聞く。 「ううん、わたしじゃない」 「じゃ、いったい誰だろう?」 ということになった。 ふらんす堂のスタッフは誰も知らないという。 そして、この植物がなんであるかも分からないという。 ふらんす堂の七不思議の一つとなった。 それがこれ。 さっきまでガラスの小瓶にはいっていたものを、植物好きのIさんがこんな風に植え替えてくれたのである。 この写真を見て、 「あっ、それ、わたしが植え替えました」という確証がある方、是非に名乗りでてください。 「ふらんす堂に遊びに行ったついでにやりました」とか言って貰えるとわたしたちは一安心です。 しかし、この小さな木、なんなのだろうか。。。 どこから来たのだろうか。。 「FIGARO」6月号が送られて来る。 東直子・穂村弘共著『短歌遠足帖』が「本」のコーナーで書影入りで紹介されている。 抜粋して紹介したい。 果たして、あの人はどんな短歌を詠むのか。31文字に、個性と持ち味が凝縮されるおもしろさ。目の前のなにげない風景も、短歌を作るモードだと奥深く思えてくるから不思議だ。ゆるりと楽しい大人の遠足が、宝探しの楽しさを帯びてくる。 この「FIGARO」を手にするのは久しぶりである。むかしは買ったり、あるいはカフェにおいてあるのを読んだりしたが、いまはとんとこの手の雑誌は買わなくなった。しかし、手にすれば開いてみる。おお、CHANEL、GUCCI、LOUIS VUITTON、HERMES、などなど王道のブランドの頁がつぎつぎと立ち上がってくる。世界がコロナであえいでいてもこんな風にファッションの前線から撤退することもなく頑張っているのはあっぱれだ。すごいぞ! しかし、R化甚だしいわたしの現実からはなんと遠い世界であることよ。まっ、頁を繰ることで目と脳の前頭葉に栄養を与えようか。 毎日新聞の4月8日付けの記事を太田土男氏より送っていただいた。 こちらで見そびれてしまっていたものだ。 文芸ジャーナリストの酒井佐忠さんによる「詩歌の森へ」の記事である。太田土男さんの句集『草泊り』が取り上げられているのだ。 そして、この記事によって今年の詩歌文学館賞は、宮坂静生氏の句集『草魂』(角川書店)であることを知った。 また、ふらんす堂とご縁のふかい俳人の対中いずみさんに関することにも触れている。 抜粋して紹介したい。 今年の詩歌文学館賞の俳句部門は、宮坂静生の句集『草魂(くさだま)』だった。 木に木魂草に草魂暮の春 草も木も枯るる歓び山眠る 木も草にそれぞれに魂が宿る。枯れることもまた新たな生につながる。沖縄戦で失った人には草の底力が生きている。作者が感じているのは、一本一本の木や一つ一つの草に草に個々の生命の清新な力があること。(略)長い俳句生活でつちかった死生観の表れと思われる一巻だ。 また、盛岡市で創刊された俳誌「草笛」代表の太田土男氏の新句集『草泊り』(ふらんす堂」はさらに草や土の精神と一体となるような一巻だ。 星のことよく知る人と草泊り 一本の夏木に牛と老人と 太田は川崎市生まれだが、若き日に仕事で盛岡、那須野、筑波などの農林水産省の研究機関を転々とした。専攻は「草地生態学」で大半が牧場暮らし。「草泊り」は草原の草刈りのため山の仮小屋に寝泊まりすること。そうした体験が俳句に見事に生かされ、「草笛」は今年、70周年に。地道に「東北的なるもの」を追い続けている。「思えば草原の研究に長く携わった。俳句は仲間あってこそ。コロナ禍のいま改めてそう思う」という作者の言葉が心に響く。 最後にちいさな同人誌「静かな場所」(対中いずみ代表)に触れる。〈小鳥来るここに静かな場所がある〉。詩的発想に富んだ俳人として活躍し早逝した田中裕明にちなんだ同人誌。わずか18ページだが、平易な言葉で個性的な句を残した田中をしのぶ会員の一句館賞が心を打つ。「静かな場所」は、どうしら生まれるのか、それが問われている。対中は自註句集シリーズ『対中いずみ』を昨年末に出している。 また太田土男句集『草泊り』は、2月18日付けの盛岡タイムスに書影つきで取り上げられている。 抜粋して紹介したい。 (略)「草泊り」は第5句集。2015年から19年までの創作。「私の俳句の多くは岩手の風土に恩恵を受けている」と感謝している。(略)「邯鄲や外寝の牛と一たむろ」など、のどかな岩手の風景や、「ゆるやかに神を伽して老女舞」など民族に根差した作品がある。その一方で「『リュウグウ』の話にとんで月祀る」など時事的は作品もあり多彩。「草笛」は痛感500号を迎え、今年は70周年記念。太田さんと共に発展を期す。 今年70周年をむかえた俳誌「草笛」 『草泊り』の特集がくまれ、俳人の中山世一氏が、「太田土男著『草泊り』を読む」と題して寄稿されている。一句のみ抜粋して紹介。 太陽はいま青年期草いきれ 大きな句である。宇宙的な句といえばわたしの師匠であった大峯あきらの句〈日輪の燃ゆる音ある蕨かな〉を思い出すが、彼の句に負けない力のる句だと思う。知識として知っていてもなかなかこのようには詠めないものである。
by fragie777
| 2021-04-20 19:11
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