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4月10日(土) 旧暦2月29日
レースをまとった白鷺 このレースに触れてみたい。 風は冷たいがよく晴れた一日となった。 午前中は仙川沿いをあるき、 午後三時過ぎに仕事場に行く。 日本詩人クラブより詩界通信「詩界268号」が送られてきた。 日本詩人クラブ主催の三賞の決定のお知らせである。 ふらんす堂刊行の河津聖恵著『「毒虫」詩論序説―声と声なき声のはざまで』が、第21回日本詩人クラブ詩界賞を受賞したのである。ふらんす堂にとっては初めての賞である。 選考経過報告が選考委員の方々によって記されている。詩界賞の選考委員は、川中子義勝、太田雅孝、たかとう匡子、中村不二夫の各氏。ここでは、川中子義勝氏の選考経過報告より紹介しておきたい。 (略)最終的には全員一致で、河津聖恵著『「毒虫」詩論序説』が、詩界賞に相応しいと認めた。これまでの授賞に鑑みて、評論を優先したが、何よりも河津氏の論述の姿勢を評価したためである。社会(世界)の側から毒虫と看做される立場を引き受け、そこから世界の毒性を明らかにする。時評等、執筆の機会は恵まれているが、そこで、体制から外れ、戦争や差別によって抑圧される側の人々と連帯する立場は一貫している。「序説」ゆえに、取材や言及が詩作品より政治状況へ偏るのは仕方がないが、過去を追体験し、現代に向きあい、時代状況に迫ってゆく姿は高く評価される。この主題をさらに展開してゆく可能性も窺える。 河津聖恵さんの受賞のことばも抜粋して紹介したい。 本書は私の四冊目の詩論集である。2015年から19年にかけて発表した詩論、エッセイ、書評、時評を収めた。その5年間にこの国には大きな出来事があった。安倍政権が多くの学者と国民の反対を押し切り成立させた「戦争」法(安全保障関連法)と「共謀罪」法(テロ等準備処罰法)だ。各文章のスタイルやテーマは様々だが、共通するのは、戦争への危機意識と状況に抗いがたいという思いである。 (略) 逆説的だが、時代の闇の深まりがあったからこそ、私は詩人たちの言葉の光に気付くことが出来た。詩人たちの言葉の輝きを自分の言葉で慈しみながら、無数の小さな希望に射抜かれていった。本書はそのような、闇の深まりの中で光り出す「詩という希望」の体験の記録だ。これが、人間が続く限りやがて見えて来る星座を準備するものの一つとなりうるならば、幸いである。 河津聖恵さま、詩界賞のご受賞おめでとうございます。 心よりお祝いをもうしあげます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() なお、「ふらんす堂通信169号」で、この受賞の特集をするつもりである。 「クロワッサン」4/25日号がとどく。 「トクする時間術」という特集の一環として「文学から栄養」スペシャルと題した頁に、東直子歌集『十階』がとりあげられている。 選書と紹介は、瀧井朝世さん。 ![]() 「一年間のうつろいを日々の短歌で追う。」と題して紹介をされている。これは2007年に東直子さんにふらんす堂のホームページ上の「短歌日記」に取り組んでいただいたものを一冊にしたものである。刊行当時もいろいろなメディアにとりあげられ評判になったが、いまもなおこうして紹介される息の長い一冊である。 大人になると、一日が、一週間が、一ヶ月があっという間に過ぎていく。周囲のちょっとした変化に気づかないことも多い。そんな時に”日々”を思い出されてくれるのが本書だ。 抜粋して紹介。そして一首紹介されている。 片寄りて花びら池の面に腐る そんなふうでも愛したかった ミヒャエル・エンデ著『モモ』と一緒に。 今日は野良猫にあった。(最近はあまり会えない) この脚の太さが頼もしい。 ガシガシと畑を歩き去った。 その畑のずっと先に一羽の鳥がとまっている。 思い切りカメラをズームにする。 どうにかその姿を捉える。 百舌だ。。。 そして、 今日のセミオ。 桜が散って、桜橤が残った。。。。
by fragie777
| 2021-04-10 20:01
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