ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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命二ツ……

3月28日(日)  旧暦2月16日



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午後、雨があがったので仕事場に行きがてら、仙川の桜をみることにした。



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満開で、すでに散りはじめていた。



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桜の満開ってみていると少しちょっと胸苦しくなる。


が、


わたしは、ゆっくりゆっくりと歩く。


セミコちゃんに会った。


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そして、セミオくん。



これほどの桜が咲いているのだが、人はすくなくわたしの貸し切り状態って言ってもいいほど。
世界は鳥声に満ち、桜の花びらが散りかかる。




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コガモにも。。。







今日は、田中裕明・森賀まり共著『癒しの一句』より。である。
3月30日の日付のもの、田中裕明さんの解説である。


 命二ッの中に生(いき)たる桜かな   芭蕉


「木口にて二十年を経て故人に逢ふ」という前書がある。故人とは服部土芳(はっとりどほう)のこと。故人という言葉は、現代では亡くなった人という意味につかわれるが、この発句の場合は懐かしい友人という意味である。そうだけれど、山の中の道を歩いていて、亡くなったと聞いていた懐かしい人に出逢ったととって、とれないこともない。
西行法師の「年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山」という歌に遠く響いている。
二〇年振りに再会した先生と弟子の悦びを桜の花の盛りが包み込んでいる。
芭蕉の桜の俳句では「さまざまのこと思ひ出す桜かな」などもある。めでたさと不吉な感じが交叉する。
桜はいうまでもなく、花の代表である。花といえば桜のことである。花の散り際が日本人の感覚の何かに触れるところがあるのだろう。そういう潔さのあらわれの桜と、二〇年振りに出逢った二人の男。
掲出句は一六五八年作、『甲子吟行(きのえねぎんこう)』







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by fragie777 | 2021-03-28 17:31 | Comments(0)


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