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1月22日(金) 旧暦12月10日
これって何の木かわかります? 丸池公園の雑木林の樹木であるのだが、それぞれに名札がついている。 で、知ったのあるが、 これは「飯桐(いいぎり)の木」。 秋にあの鈴なりの赤い実をつける木である。 この木が実をつけたところはまだ見たことがないのであるが、これから春夏秋へと変化していくさまを楽しもうと思っている。 今日も文己さんと根を詰めて「読み合わせ」をする。 「もう少し、もう少し」っていいながら半分ちょっとまできて、力尽きた。 文己さんは、電話の向こうで涼しい顔をしている。 全然つかれていないみたい。 わたしは目がぼやけてきて読み間違えをするようになる。 ああ、もうこれで限界って思ったところで止める。。。 「yamaokaさんは、これからブログも書かなくてはいけませんね」と文己さん。 「そうだ、そうなのよ。でも、ブログに力をいれすぎると本末転倒になってしまうから、無理はしないの、そうでないと続かないからね」とわたし。 でも、こうして木の写真などをアップすると自分で撮った写真でも見ていると癒やされる。 木はいいなあって思う。 わたしが読み合わせをしている時に一本の電話がはいった。 スタッフの緑さんが対応している。 ふらんす堂文庫の富安風生精選句集『愛は一如』(鈴木貞夫編)についての問い合わせである。 お名前を告げられて、読みがわからない漢字をおしえて欲しいということであった。 紅梅に彳ちて美し人の老 「虚子先生古稀賀筵」という前書きのある一句である。 この句の「彳ちて」をなんと読むのでしょうか。というお尋ねだった。 「たちて」であると思います、と申し上げ、納得していただいた。 電話を切られるときに、 「いい本を出していただきありがとうございます」と告げられたという。 わたしはそれを聞いて「まあ、嬉しいこと!」って、おもわず叫んでしまった。 ふらんす堂の刊行物について、あるいはそうでない場合もあるが、時として、漢字の読みを問われることがある。 わたしたちはわかる範囲でお応えしている。 皆さん、それなりに御礼を述べられるけれど、「いい本を出してくださって」という言葉は版元冥利につきるのである。 この方が、富安風生の俳句を愛おしむように熱心に読んでおられることが伝わってくる。 富安風生は、ふらんす堂文庫で是非に刊行したかった一冊であった。 読者の方からのそんな一言がどんなにわたしたちを励ますことか、 そしてその本がこのように読まれていること、 それはとても嬉しいことなのである。 楝の実をついばむヒヨドリとムクドリ。
by fragie777
| 2021-01-22 19:18
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