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1月14日(木) 旧暦12月2日
寒晴れの一日となった。 お昼少し前に銀行にいき、その帰りに昼食のパンを買う。 クィーンズ伊勢丹の前のとおりを歩きながら、今日の暖かかな冬の日差しを楽しむ。 かくも青い空。。 まぶしいまでの白マスクや、とりどりのマスクが歩いてくる。 マスクは人間の一部となりおおせたようだ。 わたしはわたしのマスクに手をふれる。。。 冬晴るる夕べの夢の高さまで 川島 葵 今日は、二月末には刊行予定の「森田峠全句集」の索引の読み合わせをする。 文己さん、Pさんとはリモートで今週から始めたのだが、なかなか大変である。 それぞれが仕事をしながらの時間をやりくりしてのこともあるので、以前のように校正スタッフに応援を頼むわけにもいかず、距離をたもちながらの読み合わせとなる。 今日は午後から文己さんが出社したので、アクリルボードを挟んでマスクをしての読み合わせ。 声もくぐもってしまい、根を詰めるとぼーっとしてくる。 わたしは途中で眠くなってしまったので太極拳のスワイショウをやって身体をほぐし、それから暖かなミルクココアを淹れて飲む。 文己さんにも一包をあげると、「わあー、バンホーテンですね」って喜んでくれる。 わたしの机の右下横の引き出しには、ちょっと心躍るものが入っているのである。 「俳壇」2月号が送られてくる。 「本の庭」のコーナーで、内村恭子さんが岩井英雅著『森澄雄の百句」をとりあげておられるので、抜粋して紹介したい。 ふらんす堂の百句シリーズの中でも、師の人生に寄り添うというのは、こういうことかと深く思わせる一冊。句の背景を知ることで作品鑑賞の奥行きが増すのはもちろんだが、その書きぶりが情に厚く素直なため、森澄雄をよく知らない読者にもその生涯を追体験しているような気持ちにさせる。 例えば、歳時記で誰もが知っている森澄雄の代表句については、 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり 「忘年句会後に、『少し色気のなる奴を書こうかな』と、冗談をいいながら、即興で書きつけられた句である。この句から、アキ子夫人は白鳥夫人と呼ばれるようになる。」 (略) 書の後半、森澄雄がアキ子夫人を亡くしてからの句の評が切ない。 森澄雄をこの一書をとおしてはじめて読んだという若い男子が、「森澄雄の句っていいですねえ」と言っていたのをわたしは思い出したのだった。 著者の岩井英雅さんが、この一書にどれほどの情熱と精力を注いだか、わたしは少しは存じ上げているつもりである。 よき弟子を持つこと、 それってすごく大切なことかもしれない。と思う昨今である。
by fragie777
| 2021-01-14 19:12
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