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1月5日(火) 小寒 初水天宮 旧暦11月22日
お正月のために活けた梅の花が開いた。 近寄るとよき香を放つ。 いつも雑然としている我が家も一年に一度くらいはこのあたりだけ清雅なおもむきとなる。 いいもんである。 首を180度まわすと、あらら、まったく別の混沌とした世界がある。 (まあ、いつもの見慣れた風景だけれど……) 部屋のなかはかなり暖かいので、散るのもはやいだろう。 もっか「ふらんす堂通信167号」の編集期間である。 わたしはリモート体制により、昼より出社。 午前中は、ほとんどを二階の仕事場のパソコンの前ですごす。 今回のコラムは、今年の一字。 なんにしようかなあ、なんて近くの書棚から本をぬきだしてみたりする。 ランボー詩集の文庫本がある。 「地獄」の「獄」いやいや、そんな。 須賀敦子の本の一冊の背がみえた。 〇〇の坂道。「坂」、それもね。 ハリーーポッターもみえる。 「魔法」の「魔」そりゃないよ。。 なんだか、明るいきざしの字にあたらない。 宗教関係の本の一角に「異端と〇〇」とあり「異」? それもヘンだよ。それとも「端」? 今年の一字ってあんがいむずかしいぞ。 翡翠の「翠」とか、も思ってみたりしたのだけど、なんだかちがう。 そんなこんなで、音でいこうかと辞書を引いたりもしたけれど、ボキャブラリーが豊富な人間じゃないのでたいしたことが思う浮かばない。 要は、わたしがそう思うものじゃなくっちゃ駄目ってことよね。 君嶋真理子さんのイラストによる「コラム」は、「ふらんす堂通信」のなかでもとても人気のあるコーナーだ。 楽しみにしていてくれる人も多い。 わたしもスタッフも大事にしている頁である。 もうみんなは原稿を書いたのかしら。 気になるけど、いつも冊子になる手前で知ることになる。、 そんなこんなで、一字を見つけるのにえらく苦労したのであるが、 ちょっとそのことから気持ちをはずしていたら、ふっと浮かんだ文字があった。 ああ、 そうよ、 これでいこう。 年のはじめのコラムは、ふらんす堂の校正スタッフさんにも加わってもらってのコラムとなる。 ひょっとしておんなじ字の人がいるかもしれないけど、 いいや、それはそれ。 平凡といえば平凡だけど、わたしはこの一字に出会ってとても嬉しくなったのだった。 冊子は今月の末の刊行となります。 わたしが一緒懸命ない知恵をしぼって出会った漢字一文字、 見てやってくださいな。 さて、 このブログを読んでおられるあなたは、ことしの一字を思うとしたら どんな一字を思いますか。 ひょっとしてわたしとダブルかも。。 それはそれで素敵なことってわたしは思います。 ところで、今日の大石悦子さんの「俳句日記」、「嬲」という字使われているけど、「嬲る(なぶる)」と読ませるのかしら、字面だけでもすごい字である。 大石悦子さんが使うとカッコいいなあ。だいたい俳句で「嬲」なんていう字、なかなかつかえないと思う。 さすがである。 そして、大辻隆弘さんの「短歌日記」で、今日は昨年亡くなられた岡井隆氏の誕生日であると記されている。 じつは、今日のこの日、俳人・能村登四郎の誕生日でもある。 まもなく刊行の能村研三著『能村登四郎の百句』で知ったのだった。 歌加留多式子内親王が好き 京極杞陽 モデル歩きをしてやってきた愛猫・日向子。
by fragie777
| 2021-01-05 19:08
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Comments(2)
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