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8月30日(水)
今は夜の6時をすこしまわったところ。今日は冷房をつけないで小さな扇風機だけで仕事をする。今は窓を開け放っているのだが、夜に向かう静けさのなかで遠くで蜩が「かなかなかな」と鳴き、どこかで赤ん坊の泣き声も聞こえる。気持ちのよい夕べだ。 季語別句集の仕事をすすめているのであるが、スタッフで「射干」という言葉の読みがわかる人間とそうでないとそうでない人間に分かれた。俳人だったらたいてい読めるこの言葉は、一度読み方をきけば、そのあまりのとっぴさに覚えてしまうというものである。このブログを読んで下さっているあなたはいかが? これは「ひおうぎ」って読むのよってわたしが言うと、「ええっ!」て加藤泰子がすっとんきょうな声を出した。ほかのスタッフも多分中井愛以外は驚いているようだ。そうよね、いったいどこがどうして「ひおうぎ」なのよ。夏の季語で花の名前なのである。こんな時のためではないが、私はこの射干を写真に撮っているので、パソコンにそれを表示して見せると、みな驚いたように見ている。実物といっしょに読みを覚えたらそりゃ無敵というもの。「みんな、いやでもおぼえちゃったでしょ!」とちょっと自慢モードで、同時におしつけがましいわたしなのである。その写真を今日はアップ。夏の花なのでもう咲いていないと思うのであるが、今年矢川緑地で撮ったものである。「檜扇」とも書き角川書店版俳句大歳時記によると「剣状に並ぶ幅の広い葉がまるで檜扇を開いたような様子でこの名がついた」とある。この写真でわかるかな?じゃ「射干」の由来は? 書いてありますよ、この歳時記にたっぷりと。えーと、それを知りたい方は681頁の「射干」の考証という項目へ是非アクセスを。 射干に煉瓦造りの天守堂 清崎敏郎 (季語別清崎敏郎句集より 初出は『東葛飾』)
by fragie777
| 2006-08-30 19:12
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Comments(4)
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at 2006-08-30 21:27
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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fragie777 at 2006-08-30 22:49
コメント有難うございます。嬉しいです。祇園祭にはかかせないのですか? ぬばたまって種のことを言うんですか? なんだか小学生のように新鮮に聞いてしまいます。また、コメント下さいませ。
また、上京のおりにはお立ちよりください。
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at 2006-08-31 18:32
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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fragie777 at 2006-08-31 23:41
祇園祭で一度見てみたいとおもいますね。そういうところで見る射干はまたちがった表情があるんでしょうねえ。(Y)
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