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12月15日(火) 旧暦11月11日
今朝の空。 雲一つない。 空を見あげることが多いのは、冬かもしれない。 冬の空がいちばん好きだ。 そして、こちらは、 数日まえの朝早くの空。 雲の形がおもしろく、しばしながめていた。 ふらんす堂のwebサイト「俳句日記」「短歌日記」の2021年を担当していただく俳人・歌人が決まった。 「俳句日記」 大石悦子氏 「短歌日記」 大辻隆弘氏(辻はいってんしんにょう) すでに原稿をいただいている。 おふたりをすこし紹介しておきたい。 大石悦子(おおいし・えつこ) 昭和13年 京都府舞鶴市生まれ。昭和29年 作句を始める。「鶴」入会。石田波郷、石塚友二、星野麥丘人に師事。昭和55年 鶴俳句賞受賞。 昭和59年 第30回角川俳句賞受賞。平成30年 第10回桂信子賞受賞。句集に『群萌』(第10回俳人協会新人賞)『聞香』『百花』『耶々』(第5回俳句四季大賞・第1回詩歌句俳句大賞)『有情』(第53回俳人協会賞)『自註現代俳句シリーズ・大石悦子集』『季語別大石悦子句集』。著書に『師資相承─石田波郷と石塚友二─』など。現在 俳人協会顧問。日本現代詩歌文学館評議員。日本文藝家協会会員。「鶴」「紫微」同人。 今年ふらんす堂より第6句集『百囀』を上梓。 「未だ要領がよく掴めていなくて、お恥かしいところですが」とおっしゃりながら、とても素敵な日々が展開していきそうだ。大辻隆弘(辻はいってんしんにょう)(おおつじ・たかひろ) 1960年三重県生まれ。「未来」編集発行人・選者。岡井隆に師事。歌集に『水廊』『抱擁韻』(現代歌人集会賞)『デプス』(寺山修司短歌賞)『汀暮抄』『景徳鎮』(斎藤茂吉短歌文学賞)など。歌書に『子規への溯行』『岡井隆と初期未来』『アララギの脊梁』(島木赤彦文学賞・日本歌人クラブ評論賞)『近代短歌の範型』(佐藤佐太郎短歌賞)『佐藤佐太郎』など。日本農業新聞・公明新聞選者。2019年度Eテレ「NHK短歌」選者。 『佐藤佐太郎』を笠間書院より2018年に上梓。 「1年間、長丁場になりますが、来年のメインの仕事としてがんばります。どうかよろしくお願いします。」というお言葉をいただいている。 「俳壇」1月号の「本の庭」で、内村恭子さんがふらんす堂の句集二冊をとりあげて紹介をしておられる。 抜粋して紹介したい。 「未来図」同人の第1句集。 産土を愛し、強みとする作家がいる。 血族の村しづかなり花胡桃 石のこゑ気のこゑ蝌蚪の生まるらむ 集落を生み真清水のしづけさよ 火の貌のにはとりの鳴く淑気かな あとがきによれば、「私は、茨城県つくば市の片隅にある小さな村で育った。村の人たちは、鳥や木々に希望のようなものを託していた。」大学に入り『万葉集』に出会い、幼い頃からの「動植物に対する憧れが、言葉になることを知」る。血や命といったものへのこだわり、それは、鋭敏は身体表現、皮膚感覚へと導かれてゆく。(略) 「梟」同人の第1句集。 時に科学者の視点は俳句のものの見方と重なる。そんなことを改めて考えさせる句集である。小さな差異や違和感に詩を感じ言葉を分析する俳句もまた科学かもしれない。 印象的な句集のタイトルも『1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)は最近いくつかの分野で話題になっているが、例えば人の歌声にこのゆらぎがあるととより魅力的に聞こえ癒やされることを聞いた方も多いだろう。(略) 虹彩を読み取られゐる寒さかな 正中線あらはな土偶雪催 蚊を寄せぬ模様いつしか縞馬に ものを書く腕は岬秋澄みぬ 採寸のしづけさにをり秋深し 朝顔の縁を巻き込みしぼりけり 徹底的な写実と言えば写実、だが、どの句にもそこはかとない寂しさが漂う。 今日は歩きで出社したので、歩いて帰ることになる。 このところもっぱらカストラートのスラヴァの「アヴェ・マリア」を聴いている。 「アヴェ・マリア」はモーツアルトをはじめストラヴィンスキーなどいろんな「アヴェ・マリア」があってどれもそれぞれいいけれど、 わたしはやはりカッチーニの「アヴェ・マリア」が一番好きだ。有名なシューベルトも好きだけれど。 凍てつく夜空を見上げ歩きながら「アヴェ・マリア」を聴く。 豊かな時間が流れる。
by fragie777
| 2020-12-15 20:05
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