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11月23日(月)勤労感謝の日 旧暦10月9日
案じていたパソコンの解析ソフト、改めてトライしたところ大丈夫だった。 良かった!! これで仕事ができる。 おかげで今日の予定はクリアできた。 パソコンの蓋を開ける前にね、ちょっとばかし魔法をかけたのよ。 (教えないけどね、どうやったかはさ) ここんとこ焼が廻っていたわたしの魔法もどうにかなんとか持ちこたえているようである。 ところで、ボジョレヌーボーは飲みました? わたしはあまり興味がないのだけど、(ワインは大好物だけど) 今年はハーフボトルを買ってみた。 これが案外渋みがあってうまくて、 あっという間に飲んじまったわ。。。 今日は仕事場に行くまえに、仙川に寄ってみることにした。 セミオくんたちにも逢いたいしね。。。 セミコちゃんにもほんのすこしだけ会えた。 最近はカメラマンが多く、声をかけられない。。 ザリガニをつかまえたダイサギ。 飲み込むのにちょっと難儀していた。が、やがてゆっくりと飲み込んだ。 今日は安東次男著『其句其人』より。 寒雁(かんがん)のつぶらかな声地におちず 飯田蛇笏 一読心底にとどく句というものは、見た目には何の奇もなく瞭(あき)らかなもので、心底にとどくということは説明の外にあるから、これは凄いと云うほかはない。昭和33年、最晩年74歳のときの句とあるが、なぜ中七を「つぶらなる」とせず、「つぶらかな」としたのか、これは云いぐせであろうか、それとも自ら孤雁と化したつぶやきの声調か。こせこせとしない山国の自然の四時につつまれて住んでいて、一日に何度かは空の深さを存分に確かめることをごく自然な日常としていれば、こんな句が生まれるのか。不思議な句である。「つぶらかな」といえば、つぶらかでないものが、「地におちず」といえば、地に落ちて(下りて)ほしいという願が、動いている。何か互に激しくあらがっているものが傷痕(きずあと)をつくり、まろみを裂いて一瞬に滴下(てきか)する。一見、天命を知った大悟の句のようだが、抑えかねる激情はそこにあり、これは呼び求めてやまぬ号泣の句のごとくにも読める。号泣しながら艶(えん)なるものを吐いている。作者が、愛する息子たちを戦争で理不尽に奪われた気丈な老人だと知れば、おのずと読は後者へ落付く。 芭蕉の「病雁(やむかり)の夜さむに落て旅ね哉」は(「寒雁」の作者の念頭にあったに違いない、)漂泊の俳諧師の寂寥がよく伝わってくる句だが、そこにはまだ信ずべきたしかな連衆(れんじゅ)があり、意外に明るい楽天的なものを持っている。しかし蛇笏の寒雁の句はそうはゆかぬ。こんなに肉声が透明になり、虚無の深さを覗かせる句は稀有(けう)だろう。 鑑賞は少し長いが、全文を紹介した。 データがないので必死に打ち込んだのだが、文章に格があるというか、やはり名文である。 私のへらへらしたブログが一挙に引き締まったでしょ。 この本をつくるために安東次男宅へうかがった時のことは忘れられない。 和室に通されて、座布団に正座をして相対したのである。 わたしは普段からはるか遠方へと足をなげだすという、お行儀の悪さは大得意であったので、途中でしびれを切らしてぶっ倒れそうだった。 しかも目の前には端然と正座をしている安東氏がいる。 至近距離だ。氏と私の間には机とかなにもなくて、50センチも離れていなかったと思う。 いま思い出しても身体が硬直してくるわ。。。 安東次男氏のご本を出すにはまことに役不足なおばさんだったと思う。 しかし、本著はすぐれた一冊である。 とこうして時々手にとると思うのだ。。。 実は昨日バッバの「音楽の捧げもの」の名盤というカール・リヒター指揮のCDを買ってしまった。 今日届いたので いまそれを聴きながら、このブログを書いている。 すごくいい、とくに13番目のLargoがえらくいい。(先日のは14番目ね) 買って損はしなかったな。
by fragie777
| 2020-11-23 21:30
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