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ふらんす堂の編集日記と最新ニュースなど。 By YAMAOKA Kimiko
by fragie777
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8月29日(火)
昨日もとめたマン・レイの作品集の外函と表紙をアップしてみた。手に持って膝のうえに広げてみると、大きさといい、厚さといい、重さといい、気持ちのよい美しさがある。コンピュータ社会となってウエッブサイトの普及によりペーパーレス時代がやってくるのではないかと言われているが、こういう書物を愛好する人間がいるかぎり、それはなくならないのではないかと思いたい。この作品集がもっている手触り、風合い、暖かさと冷たさ、そうして匂い(本には匂いがある!)この本が生れてくるまでの時間、それに関わった人々の痕跡……書物というものはそれ自体が物語りを持っているのだ。
いずれこの作品集の本文もアップしたいと思っている。モノクロで撮られた女性の肖像はわたしたちによく知られているものであるがやっぱり素晴しい。
27日(日)の毎日新聞に小社刊行の荒井良子さんの句集『森の言葉』が紹介されている。「独特の調子に新しさへの挑戦がある」として〈糸ざくら真ッ直ぐ落ちてゆく紅〉の一句がとり上げられている。ちなみにこの『森の言葉』の装丁に使ったカットは、私がフィレンツェでもとめてきたカットを君嶋真理子さんにレイアウトしてもらったもので、フランス装風の装丁に良く合っている。イタリア旅行もこんなところで役にたっているんだわ!と言わせて下さいな。
今日は、北海道から戻った君嶋さんが来社して、『遠野』『かはほり』『花十字』の三冊の句集の装丁を仕上げる。お義父(とう)さまのご逝去で、キューバ旅行を断念して帰国した君嶋さんであるが、10月にまた再度キューバ旅行への挑戦をするということである。
by fragie777
| 2006-08-29 19:50
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