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9月12日(土) 鶺鴒鳴(せきれいなく) 旧暦7月25日
ご近所の神代水生植物園の萩の花。 小雨に濡れていた。 泣く時は泣くべし萩が咲けば秋 山口青邨 午前中は家で仕事をし、昼頃に仕事場に行って午後より深大寺まで車をとばす。 秋雨の降るすこし肌寒い今日、深大寺はこれまでになく人がいなかった。 水生植物園などほぼ貸し切り状態だった。 門前の出店もしまっている店も多く、やっている店も早じまいをしていた。 わたしも早々引きあげる。 ここのところ、仕事がたてこんでいて仙川沿いを歩くことができなかった。 今日はどうしても仙川を歩こうって決めていた。 セミコ、セミオ、そして初めて会ったセミチビがずっと気になっていた。 台風が来ているときだったろうか、夕方ちょっと仙川を歩いたのだが、セミ一家には会えなかった。 会えないなんてはじめてかもしれない。 子どもを見せて、さらに上流に行ってしまったのだろうか。 この日は台風の影響もあって水が珍しく濁っていた。 今日はふたたび澄んだ水となっていたが、セミ一家はどうしているだろうか。 すこしドキドキしながら川を覗きこむようにして歩く。 以前はまず鳴き声がしてそれと分かったが、最近はとんと鳴かない。 翡翠は春から夏にかけてよく鳴くが、秋ごろになるとあまり鳴かない、ということに気づいた。 しばらく行くとふっと気配がした。 いた! のである。 ああ、良かった!! セミコちゃんだ。 ときどきこちらを向く。 「会えて、うれしいよー!」って叫ぶ。 岩に飛び移りながらも、ずっといる。 「どうしてたの、しばらくぶりね。セミチビは元気。今日会えるかなあ。会わせて」などと話しかける。 わたしの話しかけるのをじいと聴いている(と勝手に思っている) しばらくして下流へと飛び去った。 わたしはしばらく上流に向かってあるく。 ダイサギ、コサギ、鴨たちがのんびりといるのを眺めるのも楽しい。 かなりの距離を歩いたので途中でUターンして引き返す。 セミチビには会えないのだろうか。 一度会ってしまうと、やはりその存在が気になる。 すると、一羽の翡翠がいた。 セミチビか!? ああ、きっとそうだ。 よく肥えている。 「セミチビ!」って呼んだ。 振り向いた、 なんて訳わけはないど、逃げもせずじいとしている。 「セミチビでしょ。会いたかったよ」言葉をかける。 すると、 もう一羽が飛んできた。 セミチビのそばに舞い降りた。 こんな感じに。 手前がセミチビ。 どうやらセミオらしい。 「おお、セミオくん久しぶり」 「すばらしい子育てしてるじゃない」とほめてあげる。 二羽とも動かずにじいっとしている。 するとセミチビがダイビングして何かを捕まえた。 おお、上手だぞ。 この間までセミコに餌をせがんでいたのに、すばらしい成長ぶりだ。 やがてセミオが飛び去った。 セミチビは岩を変えながらも、飛んでいかない。 水の中をみつめてはダイビングして餌をキャッチしている。 セミ一家に会えたのでわたしは大満足である。 「さよなら、またね」とセミチビに手をふってお別れしたのだった。 これは今日のセミコの写真なのだけど、 ほらね、 ぜったい私を見ているでしょ。 彼女はこんな風にわたしを何度も見つめる。 今度会ったときはマスクを外して、顔を憶えてもらうんだ。
by fragie777
| 2020-09-12 21:50
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