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5月2日(土) 旧暦4月10日 今日の薔薇。。。 5月となれば薔薇の季節である。 すこし歩けばあちこちで薔薇が咲きはじめる。 自転車で夕方仕事場へちょっと顔をだす。 まさに薫風というべき気持ちのよい風が身体を吹き抜ける。 あーあ、 って思う。 だってコロナのことがなければ最高の季節じゃない。 会社につくと郵便物の整理。 2016年に句集『樹の花』を上梓された京都にお住まいの宇野恭子さんよりお葉書をいただく。うれしい。 お家にとじこもっておられること、ふらんす堂のホームページを楽しみにしてくださっていること、川野里子さんの短歌日記も毎日覗いておられるらしい。末尾に「R化のすすんでいる一人より」とあって笑ってしまった。宇野恭子さんは、わたしなどよりはるかにお若くて、まだまだR化にはほど遠い方である。 わたしもさっそくお返事を書いた。 「聖五月という季語が、むなしくかなしく思われるコロナ蔓延の世界です」という書き出しで。 23日に逝去された小島一慶さんのご息女の慶子さんから 久米宏さんがラジオで句集の話をしてくださっていました。radikoで聴けますのでもし宜しければ… というメールをいただいた。 さっそく聴く。30代の小島一慶さんと久米宏さんの声が聴ける。 興味のある方は是非以下より。 一慶さんの俳句について語られるのは、開始より5分ちょっと経ったころ。 「ブルーの美しい句集」と久米さんがいう時、わたしは大きくうなづいたのだった。 久米宏さんってラジオの人なんだなって思うくらい声が生き生きしている。 今日は家で囀りを聞きながら、仕事。 お隣が造園林なので、いろんな鳥がいるようだ。 山口昭男さんによる「波多野爽波の百句」のゲラを読む。面白い。とくに興味深かったのは、爽波が主宰していた「青」に掲載した俳人の対談や座談が収録されているということ。爽波の句ついて、宇佐美魚目との対談、森澄雄、川崎展宏、宇佐美魚目との座談、阿部完市、飯島晴子、古館曹人、大峯あきら、田中裕明など、いまは亡き俳人たちがどう語りどう読んだか、そのことが紹介されているのだ。そう思うと、俳誌「青」の編集がいかに充実していたかも知るところとなる。 また、爽波が「写生」をどうとらえていたか。例えば、こんな一文がある。 夜の湖の暗きを流れ桐一葉 『湯呑』 (略)この時、爽波が見たのはただの湖の渚の灯下の浮かぶ桐の一葉だったらしい。それでもこの光景から暗い中を流れていく桐一葉をみたのである。いや、見えたと思ったということだ、。ここに爽波が突き進もうとしている「写生」がある。もうこの時代から見たままの写生の限界を感じていることがわかる。見えないものが瞬時に見える。見たように感じ、それを捉える。爽波の挑戦がここにある。 6月中に刊行予定である。 爽波について知ることのできる貴重な一冊となるだろう。 わたしはたいへん面白く読んだ。 ナース帽反り強くして聖五月 足立賢治
by fragie777
| 2020-05-02 19:18
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