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3月1日(日) 旧暦2月7日
今日から3月である。 悲しいことの多かった2月、心をきりかえて新しい月にのぞもう。 太極拳の教室の日であるが、わたしは休んで家で演舞をすることにした。 二つの部屋を開け放ちテーブルや椅子を端に寄せる。 かなりの空間が必要になるのだ。 ギャラリーは猫の日向子のみ。 日向子に恭しく一礼をしてからおよそ15分ほど、楊名時太極拳を演舞したのだった。 最初は驚くように見ていた猫の日向子は、演舞がおわってお辞儀をするときはすでにそっぽを向いて目を閉じていた。 その後はご近所の深大寺に向かったのだった。 今日はかなり空いているだろう。 あのいつも混んでいて入れないお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べようと思ったのである。 まずは水生植物園に。 春のあたたかな日差しに満ちている。 ここは人が少なくていい。 紅梅も白梅もつつましく咲いている。 鷺が一羽、ゆったりといる。 亀があたたかな外気に首をのばしている。 すべての時間がゆっくりと流れている。 すっぽんがゆらりゆらりと漂うように泳いできた。 静かである。 木々の影も淡くてあたたか。 わたしの身体も自然と緩んでくる。 大きな木の下のベンチに腰をかけてしばらくの時を過ごす。 おっ、犬ふぐりだ。 わかります? 太陽の光があたって輝いている犬ふぐりたち。 さてと、あのお蕎麦屋さんでと思って行ったら、相変わらずの行列ぶり、 あきらめていつものお蕎麦屋さんで十割そばを食したのだった。 (ここはかつてお財布をわすれて無銭飲食をしそうになって大騒ぎをしたところなのだが、わたしのことは覚えていないようだった。良かった!) 桃と桜と若い木々らのみどりの その雑つた美しさは まるでよい音楽をきいたあとの 澄みきつたあたまのやうだ あれらのそろひもそろつた微妙さ! 春はあさいほど深い妙なる色を生みつける 人間の心にまで生みつける (室生犀星・「郊外の春」より) わたしは澄み切った頭をかかえて、午後は仕事場へと向かったのだった。 深大寺はいつもながら大変混んでおりました。。。
by fragie777
| 2020-03-01 18:47
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