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8月4日(日) 旧暦7月4日
気持ちよさそうに泳ぐ夏鴨 炎天下の国立・矢川ママシタ湧水ハケの道を歩く。 夏もあと数日でおわり、まもなく立秋である。 と書いていたら、 あらら、地震である。 ちょっと長いぞ、揺れ方が。 まだ揺れている。 仕事場には誰もいない。 ヘルメットかぶろうか、どうしようか、 揺れがおさまった。 今日は、終わろうとしている夏を惜しんで、 岸本尚毅著『虚子選ホトトギス雑詠選集100句鑑賞 夏』より数句紹介したい。 口開けて向き合ふ烏雲の峰 池内友次郎 (昭和八年) 声もなく、鳴いたふりをするかのように鴉が鴉に向かって口を開けて見せている。それに応えるように、もう一方の鴉も同じように口を開けている。 その状態で鴉と鴉はしばし向き合っている。背景に雲の峰が聳えている。 真夏の陽光や、熱っぽい空気がむんむんと感じられるものの、雲の峰を背景にした黒くつややかな二羽の鴉のしばし静止した姿は、彫像のような不思議な静謐さを漂わせている。 汗みどろあごつきだしてみな歩く 長谷川素逝 (昭和七年) 暑い。汗だくである。汗みどろである。そこまでは誰もが感じ、誰もがそう思う。ふつうはそこで思考停止するはずなのだが、この作者はそこでひと踏ん張りして一句をものしたのである。 暑くてくたびれたので、だらけた姿勢になる。それでも用があるから一生懸命に歩かねばならない。それを 「あごつきだしてみな歩く」と詠った。 「雑詠選集冬の部」の「しん〳〵と寒さがたのし歩みゆく 星野立子」と並べて味わいたい句である。 うつくしくあやしく蟬の生れけり 中村秀好 (昭和五年) 蟬の脱皮である。殻を割って現れる蟬の白い姿態は神秘的な感じがする。その印象を素直に、鷹揚に「うつくしくあやしく」と詠った。 蟬の脱皮の姿は大抵の人が、少なくとも写真では見知っている。だからその様子を説明しても意味はない。 だとすれば「うつくしく」「あやしく」という印象だけに絞り込み、それを滑らかな口調にのせて詠えばよい。 それがこの句である。言葉のテクニックも目立つが、蟬の脱皮の印象を捉えて間然するところがない。 定価1500円+税 残部僅少です。 実は今日は仙川商店街のお祭りである。 人人人でふだんでも賑やかな仙川の町が息をするのも苦しいくらい賑わっている。 「夕飯を食べよう」って約束してしまったので、 これから行きますね。 汗かいたTシャツのままなんだけど、まっ、いいか。。。
by fragie777
| 2019-08-04 19:53
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