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5月1日(水) 旧暦3月27日
新しい時代がはじまった。 わたしは午前中からいままで一日中友人と遊びまわってさっき家に戻ったところである。 行ったところは、六本木、渋谷、乃木坂。 いっぱしの都市生活者っていう感じでしょう。 面白い一日だった。 遊び疲れてしまったので、今日はさっと紹介しちまおう。 ![]() まず六本木・東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に行った。 ![]() 「サントリー美術館 50周年記念」による「information or inspiration (左脳と右脳でたのしむ日本の美」 サントリー美術館にある常設の名品をただ見るのではなく、これまでとは異なる視点からアクセスするという斬新なアイデアによるものである。 一つの作品をまったくことなった感じ方で体験する。 入り口は二つにわかれていて、「information(左脳=情報を通してアクセス)」の入り口と、「inspiration(右脳=直感によるアクセス)」の入り口がある。 どちらかでも自由であり、何度入ってもいいという、これまでの美術品や工芸品を見るのとはまったくもってことなる見方が設定されているのだ。 なんだかワクワクしてくるではないか。 ![]() 撮影自由であったので、作品を通して紹介したいところであるが、なにしろもう夜中をまわってしまった。 ひとつだけにして、明日また紹介したいと思う。 わたしたちは、まず「inspiratin」すなわち「黒の部屋」を選んだ。 いっさいの情報抜きで、作品に向き合おうということになった。 ![]() これは作品番号22の「薩摩切子 藍色被船形鉢」の影を映し出したものである。 注目すべきはそこに描かれた「こうもり」の図である。 光線によってこんなふうに現出している。 ![]() こちらが「infomation」の「白の部屋」から見た作品22番の薩摩切子。 見せ方が全然ちがのである。 と同時に、この部屋には「薩摩切子」に関する情報が壁に張られていて、われわれの目に飛び込んでくる。 その情報たるやハンパないものだ。 今日一日では消化しきれないほどのもの。 わたしたちは、「inspiration」→「information」→「inspiration」という繰り返しで作品を見た。 一度目の「inspiration」と二度目の「inspiration」では、全然ちがってくるというのも面白かった。 「information」を介在させることによって、新たに見えてくるものもあったりして、工芸品をこんな風にみせる見せ方の斬新さに感心したりしたのだった。 ものすごく興奮し、そして楽しかった。 また、あらためてその工芸品の美しさや精巧なる技法などに驚いたりしたのだった。 作品の見せ方にも「アート」が必要であるんだということ。 それが発見だった。 明日はもうすこし作品を紹介したい。 その後渋谷のbunkamuraで、映画を一本みた。 「幸福なラザロ」 イタリア映画である。 不思議な映画だった。 ラザロと友だちになる貴族の息子に「タンクレディ」という名前の青年がいる。 夕方に予約してあった乃木坂のイタリア料理店には、「Tancredi(タンクレデイ)」という名前の赤ワインがある。 ラザロを思って、その「Tancredi」を頼むことにした。 シチリア出身というその店のオーナーシェフに聞いたところ、「Tancredi」は人の呼び名であって、そういう一族がいるとのこと。 それで思いだしたのであるが、ビスコンティ監督の「山猫」に登場するアラン・ドロンが演じた青年も「タンクレディ」であったのだ。 ![]() わたしたちはラザロとそして映画に登場する狼を思い、タンクレディで乾杯をしたのだった。 楽しい一日だった。
by fragie777
| 2019-05-01 23:46
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