ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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薔薇一輪のあればよし。

1月23日(水)  旧暦1月18日


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昨日の浜離宮に咲いていた冬桜。



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午前中に武藤紀子さんからお電話をいただいた。
昨日、少しお疲れが出たようで予定より早く撮影をきりあげたのだが、今日はもうお元気になって、これから吟行会へ行きます。ということ。
「円座」に所属するお弟子さんたちの吟行会を浜離宮でされるということである。
「大丈夫ですか」と少し心配して伺うと、
「もう大丈夫!」とお元気な声だったので、安心したのだった。








新刊紹介をしたい。


五十畑明句集『薔薇』(ばら)。



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著者は五十畑明(いかはた・あきら)さん。私家版として上梓された。1944年栃木県宇都宮市生まれ、千葉県千葉市在住。ある日お手紙をいただき、ご自身の記念のためにこれまで作ってきた俳句をまとめられたいということであった。すでにどういう本にするかというイメージと内容編集はご本人のなかに明確にあり、わたしたちはそのご本人のご意向に添って、本づくりをおすすめしたのだった。
一冊となって拝読すれば、五十畑明さんの人生への述懐が、俳句という形式を借りて詠み込まれていると言ってもよいのかもしれない。「あとがき」も俳句が収録されているのみであるので、なかなかご本人の手がかりとなるものはないのだが、略歴のところにある数行を紹介したい。
俳句との出会い:40代で将来句作りをしたいと思いつき少しずつメモに残す。60代から本格化。今日までほぼ独学の自己流。
とあり、20年以上を独学で俳句を作り続けて来た方である。
敬愛する俳人:松尾芭蕉
好きな俳人達:不器用に生きた漂泊の人尾崎放哉、自然を格調高く吟じた飯田蛇笏、愛情深い子の俳句も多い中村汀女。
わたしたちもお仕事場へのFAXでのやりとりがほとんどで、お目にかかることもなかった。
ただ、四季を愛し、人との交流を大切にし、ご自身のこれまでの歳月を慈しんでおられる。
本句集は、そのご自身の心の記録として編まれたものである。

本句集の担当は文己さん。

 幸せは薔薇の香匂ふ朝かな
 紫陽花の色寂しくて詩あはれ
 水面の菖蒲こはして風は逃げ
 風雪のやんで連れ立つ夜の底
 風車風がなければ息をかけ

「薔薇」という句集名を付けられ、装幀は薔薇の絵を、表紙も真っ赤な薔薇のようにというご希望がおありであった五十畑さんであるので、薔薇へのこだわりはひとしおである。文己さんが選らんだ薔薇の句の前後の句を紹介してみたい。

 薔薇よ薔薇我が植栽の薔薇の香よ
 様々な王家の薔薇を咲かせたり
 隣人に薔薇美しとほめられて
 いやされると隣人曰く我が薔薇に
 輝くやうちの薔薇にて家飾る

きっとたくさんの薔薇を育てられておられるのだろう。「様々な王家の薔薇」とあるが、なんとゴージャスなことであろうか。本句集のタイトルは「薔薇」で、本のイメージとしては薔薇が先行するが、本句集には薔薇のみでなく、さまざまな植物が詠まれている。目次を見るだけでも、著者の花好きが人目で分かる。

 菜畑に蝶々を追へば我も蝶

五十畑明さんという方のお人柄を彷彿とさせる一句だと思った。会社の経営者であられるようだが、仕事の殺伐さを忘れて、ご自身も蝶となって菜畑を飛び回る、そんな無垢の心を手放さないお方のようだ。俳句が日々の心を浄化してくれるのであろう。

 生かされて生きる歳月秋桜

「生かされて生きる歳月」という措辞に「秋桜」はよく響いていると思う。小さく揺れる秋桜に万感の思いを託す。


本句集の装幀は君嶋真理子さん。
著者の五十畑さんの明確にあるご希望を、そのお気持ちにそってデザインしてくれた。


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表紙は深紅。
タイトルは金箔。


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薔薇を空押し。


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見返しはマーブル模様。


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扉。


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表紙の深紅が美しい。


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 天国に薔薇一輪のあればよし

薔薇は著者にとって格別の花なのである。「薔薇」と本句集を名づけた所以がわかる一句だ。
 



 春光や生きとし生けるものあはれ

わたしはこの一句に心惹かれた。「春光」の季語がいい。やわらかな春の光につつまれても、いやそれだからこそ、生を営むものの「あはれ」さが際立つ。春光のまぶしさに命がまるごと包まれる。










過ぐる1月20日(日)の午後5時半より、タワーホール船堀にて、俳誌「炎環」(石寒太主宰)の新年会が行われた。スタッフのPさんが出席。



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ご挨拶をされる石寒太主宰。

皆さん、おめでとうございます。
今日は第一部から会場が溢れるばかりで、立ち見が出るほど、全国から大勢ご参加いただきました。
新年句会でもとても良い句が多かったです。毎年良い句があつまりますが、今年は皆さん力を入れて句を作られたのではないかなと思いました。選句を迷うほど良い句が多かったです。
懇親会も引き続き、無礼講で楽しく仲良くできればと思います。
みなさんどうぞよろしくお願い致します。


昨年から今年にかけて、句集『鼾猫』を上梓された三橋瑞恵さん、句集『ペリドット』を上梓された山崎彩さんも会場にいらしていたということである。


石寒太主宰、「炎環」の皆さま。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。











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by fragie777 | 2019-01-23 19:54 | Comments(0)


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