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1月22日(火) 旧暦12月17日
汐留レガッタ47階より。 遠くにスカイツリーを望む。 寒晴の今日、東京中央区にある浜離宮に行く。 今日は、俳人の武藤紀子さんの撮影をするために、カメラマンの各務あゆみさんを伴ってまずは東京レガッタで待ち合わせをして浜離宮へと赴いたのである。 良く晴れた一日となったが、やはり寒中である、風が冷たい。 目下今年の4月刊行をめざして、武藤紀子さんの主宰する「円座」に連載された「たてがみの掴み方」を一冊にするべく営為編集中である。 そこにふんだんに写真をいれるべく武藤さんよりたくさん写真をお借りしたのであるが、それのみならずやはり今の武藤紀子の写真をいれるべく、写真を撮らせてもらうことになった。 明日の「円座」の東京句会に併せてご上京いただき、今日の撮影となったのである。 晴れ渡った浜離宮。 ここの庭園はとりわけ松が美しい。 400本近くの松が植えられているという。 武藤紀子さんの句集には「松の句」が多い。 松はとりわけお好きな木であるという。 たくさんの浮寝鳥がいた。 撮影現場。 これは、yamaokaなんちゃってカメラマンによる武藤紀子さん。 終始、いい笑顔を見せてくださった。 お召しになっているものは、エルメスのお気にいりのもの。 「わたしね、エルメスが好きなのね。でも高いから、いつもアウトレットで安く買うのよ」って明るく笑う武藤さんだ。 「たてがみの掴み方」は、橋本小たかさんによる師・武藤紀子へのインタビュー記事である。 知る人は知る人気の連載だった。 「みんな言うのよ、『円座』が来ると『たてがみの掴み方』を真っ先に読んで、あとはもう読まないんですって。俳句なんか読まないらしいのよ。もう」と武藤さん。 なぜ人気だったかは、それは一冊になったものを是非に読んでいただければわかると思う。 これから頑張ってこの本づくりに集中していきたい。 武藤紀子さま、今日はお疲れさまでした。 新聞記事を紹介したい。 19日付けの讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、中田尚子句集『一声』より。 別れきし白鳥空に現はるる 中田尚子 大きな河か湖か、白鳥を見にいったのだ。その帰り、車の窓から数羽の白鳥が飛ぶ姿が眺められた。別れを惜しむかのように。白い大きな鳥であるがゆえに夢のように思われる。これが鴨や雁なら何でもないのだが。句集『一声』から。 2018年12月16日付けの東京新聞の「句の本」には、竹岡一郎句集『けものの苗』が紹介されている。 2014年に現代俳句評論賞を受賞した著者の第3句集。 手花火であどけなき虫いぢめるな 寝待月マダムが店を開けに来る 十二月八日突然停電す そして、昨日の「e船団 ねんてんの一句」は、野田別天楼句集『雁来紅』より。 凍ての底に小さき我を見出しぬ 野田別天楼 大阪俳句史研究会編の『野田別天楼句集 雁来紅』(ふらんす堂)から。作者は明治2年生まれの学者俳人。今日の句、まるでナマコのように自分が居るのだろう。「とはに星凍ててあるべく仰がるる」も別天楼。 また、「週刊俳句」では、田中裕明さんの文章と、対中いずみさんの解題がアップされた。 →『解題」 「わが冬蔵さん」は、俳人宇佐美魚目について書かれたものである。今日お目にかかった武藤紀子さんは、宇佐美魚目を師と仰ぐ俳人である。 「わが冬蔵さん」に取りあげられ田中裕明さんが言及している句のいくつかは、「たてがみの掴み方」にも出てくる。そしてさっきまでお会いしていた武藤紀子さんから、宇佐美魚目についてたくさんのお話を伺ってきたばかりである。いま、「わが冬蔵さん」を読んで、なんだか不思議な因縁を感じてしまったのだった。 そういえば、田中裕明さんにお目にかかって話しをしているときに、宇佐美魚目さんのことを、田中さんは独特の親愛の情をこめて「魚目さん」と呼んでいたような気がする。 大峯あきら氏については、「大峯先生」と敬して呼んでいたような。。。。 どちらも見上げるべき大先輩であったと思うが、その親密さの距離が微妙に違っていたのかもしれないが、おふたりとも田中裕明さんにとって大切な方であるということは、その口ぶりからよく分かったのだった。
by fragie777
| 2019-01-22 19:43
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