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ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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編集者の沽券にかかわると思った。。。

1月15日(火) 小正月  12月10日


編集者の沽券にかかわると思った。。。_f0071480_17593948.jpg

水仙。

この日、水仙のことはわたしの時間をしめていた。



14日付けの毎日新聞の新刊紹介にふらんす堂刊行の書籍が2冊紹介されている。


片山由美子著『鷹羽狩行の百句』。

「十七音への果敢なる挑戦」と題した鑑賞書。現俳壇を代表する作家の、昭和三十年代から平成末期までの作風の変遷を、ゆっくりと、かつ面白く読める。
 
 人の世に花を絶やさず返り花



佐藤郁良句集『しなてるや』。
第3句集。書名は琵琶湖に掛かる枕詞。体験ならではの、実感を伴った詩情に特徴がある。
 
 みづうみは雪の帳の中にあり
 完璧なあをぞら柿を干し終へて
 綿打ちの綿にまみれて了りけり








今日は午後1時から京王プラザおこなわれる俳人協会の「新年の集い」にPさんと伺う。

そこで「俳句大賞」と「新鋭俳句大賞」の受賞式もある。

編集者の沽券にかかわると思った。。。_f0071480_17595869.jpg
ご挨拶をされる大串章会長。


第25回俳句大賞は、掛井広通氏。
受賞作品は、

 紙漉きの水の表を使ひけり

掛井広通さんは、ふらんす堂ともご縁がふかく3冊の句集のうち2冊をふらんす堂より刊行されている。第2句集『孤島』、第3句集『さみしき水』である。
いまは俳誌「くぢら」の創刊メンバーとして、「くぢら」を中心に俳句を頑張っておられる。
二冊ともわたしが担当し、その作品もよく存じ挙げているのだが、お目にかかることはなかった。
ただ、とても寡黙な人である、ということは知っていた。
今日はじめてお会いすることができたのだが、
「yamaokaです」と申し上げたとき、すばらしく明るい笑顔の掛井さんだったのが嬉しかった。
あらためて今日のご受賞をお祝い申し上げたい。

この俳人協会俳句大賞の準賞は、おふたり。

村上尚子さん    白鳥と同じ光の中にをり
片方みち子さん   えご散るやきのふの白へけふの白


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大賞を受賞された掛井広通さんと、村上尚子さん、片方みち子さん。




第2回新鋭俳句大賞は、町田無鹿(むしか)さん。
町田無鹿さんは、「澤」に所属しておられる。この賞は俳人協会会員でなくても応募でき、公開審査という形をとっている。選考委員長の藤本美和子さんの経過報告をうかがったのだが、なかなか論議が白熱した選考であったようだ。


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町田無鹿さん。
ハキハキとしたご挨拶が好印象だった。

受賞された皆さま、
おめでとうございます。
こころよりお祝いを申し上げます。





そして、昨日、市川グランドホテルで行われた「沖新年会」について紹介したい。
スタッフのPさんが出席。


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ご挨拶をされる能村研三主宰。


あけましておめでとうございます。

平成31年、平成の最後の年にで、その新年俳句会と懇親会ということであります。
今年は亥年ということで、能村登四郎が生きていれば9回目の年男、108歳になります。
亥年というとすぐ登四郎のことが思い出されます。
亥年は干支の中でも一番最後に位置されているんですが、いよいよ来年は2020年、新元号の年でもあり、「沖」がいよいよ50周年の大きな節目を迎える年であるということで、今年は「猪突猛進」、50周年事業に取り組んでいきたいと思います。
新年度の4月くらいにはどういった事業であるかというのをお伝えしたいと思いますが、
その中のひとつとして、今年の10月20日に石川県羽咋市の氣多大社に私の初めての句碑が建立されます。
そのご縁で、去年の12月16日に氣多大社で行われる鵜祭に行って参りました。
伝統のある鵜祭ですが、野生の鵜が捕まえられないと中止になるそうすです。

今日のこの新年会、そして句碑建立の他に50周年行事の先駆けとして、今年は大会旗を一新いたしました。
各支部にそれぞれ新しいものをお渡し致します。

今年も本当に元気で良い俳句を作っていただき新たな50周年を迎えたいと思っております。
宜しくお願いしたいと思います、ありがとうございました。



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第41回「珊瑚賞」を受賞され花束をうけられた内山花葉さん(左)と大沢美智子さん(右)。
内山花葉さんは、ふらんす堂より昨年句集『沸点』を上梓された。






目下「ふらんす堂通信」編集期間である。
おおかた原稿もそろってゲラの校正段階であり、今日は助っ人愛さんが来て校正をしてくれた。
しかし、ずっと心配していることがある。
おひとり、どうしてもいただきたい方の原稿がまだである。
超多忙な方なのだけど、どうしても欲しくてお目にかかったときにお願いし、ご依頼状をおくり、「諾」のお返事をいただいてた。
しかし、まだ、来ない。
しかも、である。わたしはその方の電話番号もメールアドレスも存じ挙げない。
どうしようか。
ご催促の葉書を速達で出すか。。。
う~~む。
頭をかかえた。その方は電話番号もメルアドも文芸年鑑に公開されていない。
原稿をいただけず紙面に穴をあけてしまうなんて、編集者の沽券にかかわる。
わたしは丹田に力をいれた。
で、
その方の本をたくさん出している出版社の担当編集者の方に連絡をして、電話番号かメルアドを教えてもらおうと思ったのだ。
で、
わたしは某大手出版K社の編集局へ電話をし、そこから紹介された「G」雑誌編集局へ電話をし、担当編集者のMさんまでたどりついた。
「あのう、ふらんす堂のyamaokaと申します。詩歌の出版をしている版元なんですが」
(多分知らないよね)と思いながら、ドキドキして言うと
「ああ、知ってます」と明るい声。
良かった! ということでわたしはことの次第をお話し、どうしてもそのお方に連絡がとりたい旨を告げたのだった。
とても感じのよいMさんではあるけれど、
やはりおいそれとは連絡先を教えてはもらえない。(そんなに簡単に電話やメルアドは教えないものなのだ)
わたしたちも同じ立場なのでそれはよくわかる。
結局、その著者のかたへ連絡をとってみてくださる、ということになった。
ひとまずホッとした。
で、わたしは俳人協会の「新年の集い」に赴いたのだった。
(心中では、原稿のことが気になっていた。もらえるだろうか、間にあうだろうか)

夕方近く、ふらんす堂にもどって「電話ありました?」と尋ねたところ、「ない」という返事。
ああ、だめか。。
しょんぼりしながらメールを開いてみた。

やや、やや!!

なんと、

原稿がそのお方から来ていたのだ。
「遅れて申し訳ない」というお詫びつきで。

しかも、いただいた原稿は期待どおりのもの。
いや、それ以上の、やっぱ、さすがである。(すごく短いものなのだけど。)

ヤッタネ!!

こういうのって編集者冥利につきる。

今回の「通信」は、ほかにも充実した原稿をいただいており、薄い冊子であるが、
読みごたえはたっぷりとあると思う。


選句欄も「なずな集」から「花実集」になり、髙田正子さんの気合いのはいった指導が気持ちがいい。

新しい年を迎えて、「通信」もさらにバージョンアップしていきたいと思っております。

yamaoka  R体に鞭うって頑張るから。。。。











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by fragie777 | 2019-01-15 19:36 | Comments(0)


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